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チコちゃんに叱られるで学ぶ車掌の謎と緊急地震速報と紙の大きさの不思議

昨日のチコちゃんに叱られるでやってたのは、車掌の謎と緊急地震速報、そして、紙の大きさの不思議でした。

車掌さんはなぜあのしゃべり方?

車掌さんがあのしゃべり方なのは、騒音を避けるためでした。

車内放送装置メーカーの山本さんが解説しました。

車掌のアナウンスには、車内放送装置が使用されています。

広く普及したのは約70年前で、1951年に発生した列車火災事故がきっかけとなりました。

当時は車内放送装置が無く、安全に避難誘導ができませんでした。

そのため車掌からの声を確実に乗客に届ける車内放送装置の整備が必要になりました。

1960年代には、多くの列車に車内放送装置が配備されていき、停車駅のアナウンスなどにも使用されるようになりました。

電車の走行中は騒音が発生するため、普通の声でアナウンスしても騒音にかき消されてしまい、乗客に聞こえ辛いと言う問題がありました。

そんな中、あの鼻にかかった独特の車掌のしゃべり方が生まれました。

騒音に埋もれにくい高い音を生み出す鼻腔共鳴と言う技術で、いつ誰が始めたかはわかりません。

ただ鼻腔共鳴をしている鉄道会社は、取材した52社中0社でした。

現役の車掌に話を聞くと、

「お客様に伝わることを意識している」

と言う声が聞かれました。

携帯電話の緊急地震速報はなぜあの音?

携帯電話の緊急地震速報があの音なのは、人の命を救うために計算し尽くされた音だからでした。

京都大学防災研究所の山田准教授が解説しました。

緊急地震速報システムを作るきっかけとなったのは、阪神・淡路大震災がきっかけでした。

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揺れが来る前に地震を知らせるため、2003年頃から気象庁を中心に、テレビの緊急地震速報の開発が進められました。

2007年10月にテレビでの運用が開始されました。

携帯電話も広く普及してきたため、2007年から携帯電話の速報も開始しました。

そのとき国民に瞬時に危機意識を持たせるため、環境音楽家の小久保隆さんによってあの音が作られました。

依頼した大手電話会社の執行役員が、小久保さんのコアなファンで、2005年頃から携帯電話の楽曲の仕事の依頼をしていました。

緊急地震速報は、寝ている人を起こせるような音にして欲しいと言う依頼でした。

小久保さんは、

  • 低音から高音へ短時間で変化する音スウィープ音
  • 伝わりやすい周波数を使う
  • 3回繰り返す

と言う3つのコンセプトをもとに、計算をし尽くして音を開発しました。

緊急地震速報の音が誕生して4年後に、東日本大震災が起きました。

またニュージーランド・アロータウンの川のせせらぎやボルネオ島のチメドリの鳴き声といった50か国以上を回って録音し続けた小久保さん選りすぐりの

「世界の癒される音」

を紹介しました。

紙の大きさにA版とB版があるのはなぜ?

紙の大きさにA版とB版があるのは、A版だけだと日本人にしっくりこなかったからでした。

紙の博物館の西村さんが解説しました。

日本で西洋式の紙を作る工場ができたのは明治8年でした。

渋沢栄一が作りました。

当時日本には植物の皮の繊維から作られた和紙がありましたが、西洋紙の多くはボロ布の繊維で作られていました。

余った布では量に限りがあったため、明治22年に海外の技術を取り入れ、木の繊維で紙を作る工場が日本に誕生しました。

当時の紙には、

  • 菊判
  • 四六判

などの様々な大きさがありましたが、明確な大きさは決まっていませんでした。

国は工業製品の企画を統一することにしました。

大蔵省印刷局の矢野道也は海外の紙に関する書籍を集め、菊判と四六判に近い大きさを探しました。

ドイツで使われていたA版判は、菊判とほぼ同じ大きさでした。

ドイツのA版判は、半分にカットしても縦横の比率が同じで、複数のサイズが作れるというメリットがありました。

小説などに使われていた四六判には、A版判の大きさが合わなかったため日本独自のB版判を作りました。

海外にもその国独自の紙の大きさがあります。

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