トリセツショーで特集された緑内障。
緑内障は自覚症状が少なく、気づきにくい病気です。
この記事では、トリセツショーが作成した、緑内障の早期発見のためのチェックシートや対策を紹介します。
目次
9割が気づいていない？見る力の衰え
緑内障は、私たちの目にとって非常に厄介な病気です。
なぜなら、一度失われた見る能力は元に戻らないからです。
早く気づいて治療を始めることで、見る能力の低下を緩やかにすることができます。
しかし、緑内障患者の約9割が自分が病気であることに気づいていないというデータがあります。
これは非常に危険なことです。
「自分は関係ない」の落とし穴！
多くの人が「自分は緑内障とは無関係」と思っていますが、実はそうではありません。
緑内障になると視野が欠けることがありますが、視力が悪いとは限りません。
目を動かしたり、両目で見たりすることで、視野の欠けに気づかないことが多いのです。
これは、私たちの脳が足りない部分を補う働きを持っているからです。
目を守るキーワード「眼圧」
緑内障に早く気づくための重要なキーワードは「眼圧」です。
眼圧のチェックを早めに受けることが大切です。
緑内障は中期になると、網膜の神経線維が半減してしまいます。
しかし、見えづらさなどの自覚症状が出るのは中期を過ぎてからが多いのです。
目を守るために！特製セルフチェック！緑内障チェックシート
トリセツショーでは、緑内障セルフチェックを作成しました。
以下の項目に当てはまる人は、眼科の受診を検討してください。
- 眼圧が高いと言われたことがある
- 家族に緑内障の人がいる
- 強度の近視である
- 遠視である（特に70歳以上の女性）
緑内障によく見られる症状
緑内障によく見られる症状には、以下のようなものがあります。
- 左右の目で見える範囲や明るさが違う
- 視線をパッと動かした瞬間に見えにくい
- パソコン作業時、マウスポインターを見失ってしまう
- メガネが合わず、いくつも持っている
- メガネがいつも汚れているような気がする
- 階段や乗り物のステップを踏み外す
これらの症状が1つでも該当する場合は、すぐに眼科を受診しましょう。
見る力を保つ！検査と治療
緑内障の検査には、眼圧検査の他に視野検査や光干渉断層計検査があります。
眼底検査はほとんどの眼科で受けられ、神経がダメージを受けているかどうかを比較的早期に確認できます。
緑内障の治療法は、眼圧を下げることが唯一の方法です。
目薬を使って眼圧を下げることが一般的です。
視野の欠けと向き合う人々
緑内障患者たちは、さまざまな工夫をしながら日常生活を送っています。
彼らの体験を知ることで、私たちも自分の目を大切にする意識を高めることができます。
例えば、視野が狭くなった場合でも、周囲の環境を意識して行動することで、事故を防ぐことができます。
また、家族や友人とコミュニケーションを取りながら、サポートを受けることも重要です。
緑内障のリスク要因
緑内障にはいくつかのリスク要因があります。
これらを理解することで、より効果的な予防策を講じることができます。
年齢
40歳以上の人はリスクが高まります。
遺伝
家族に緑内障の人がいる場合、リスクが増加します。
近視・遠視
強度の近視や遠視は緑内障のリスクを高めます。
糖尿病
糖尿病患者は緑内障のリスクが高いとされています。
高血圧
血圧が高いと眼圧も上昇し、緑内障のリスクが増加します。
目の健康を守るためのライフスタイル
目の健康を維持するためには、日常生活においても注意が必要です。
以下のポイントを意識して、目を大切にしましょう。
適切な照明
明るすぎず、暗すぎない環境で作業を行うことが重要です。
定期的な休憩
パソコンやスマートフォンを長時間使用する際は、定期的に目を休めることが大切です。
バランスの取れた食事
ビタミンAやC、E、亜鉛など、目に良い栄養素を含む食事を心がけましょう。
適度な運動
血行を良くするために、定期的な運動を取り入れましょう。
禁煙
喫煙は目の健康に悪影響を及ぼすため、禁煙を心がけることが重要です。
これらのライフスタイルの改善を通じて、緑内障のリスクを減らし、健康な視力を保つことができます。
自分の目を大切にし、日々のケアを怠らないようにしましょう。
まとめ
緑内障は自覚症状が少なく、気づきにくい病気ですが、早期発見が非常に重要です。
眼圧のチェックやセルフチェックを行い、少しでも気になる症状があれば、すぐに眼科を受診しましょう。
見る力を守るためには、定期的な検査と適切な治療が欠かせません。
自分の目を大切にし、健康な視界を保つために、日々のケアを怠らないようにしましょう。