冬の尿トラブルに悩む方必見!
ゲンキの時間で専門医が解説した頻尿・尿もれ・残尿感の原因と対策を紹介します。
60歳を境に尿トラブルの有訴者率が急増します。
ゲンキの時間に出ていた専門の医師によると、これらのトラブルは放置すると重篤化するリスクがあるため、早めの対策が重要です。
特に冬は、体内の水分が減りにくくなるため、尿トラブルが深刻化しやすい季節です。
目次
尿トラブル三銃士がマルっと解決!頻尿の原因は?
頻尿に悩む方は多く、特に清水さん(59歳・女性)は、1日16回もトイレに行くことがあるそうです。
専門医によると、起きている間の排尿回数の基準は8回以上。
清水さんの膀胱の容量は300mlほどで、通常は200ml~300mlで尿意を感じるところ、彼女は25~50mlで排尿してしまいます。
この状態は過活動膀胱と呼ばれ、加齢や生活習慣が原因です。
改善には、尿意を感じてから深呼吸して5分程度我慢する膀胱トレーニングが効果的です。
膀胱トレーニングのやり方
- 尿意を感じたら深呼吸をしながら他のことに意識を向け、5分程度我慢してからトイレに行くようにします。
- 過活動膀胱による尿意は1〜2分で落ち着く事が多く、尿をためるくせをつければ自然とトイレの回数が減少します。
- 5分我慢するのが苦でなくなったら10分我慢してみるなど、少しずつ時間を延ばしていくと良いです。
尿トラブル三銃士がマルっと解決!尿もれの原因は?
花粉症の時期にくしゃみで尿が漏れることがあるという清水さん。
これは「腹圧性尿失禁」と呼ばれる症状で、特に女性に多く見られます。
お腹に強い圧力がかかると、尿が漏れ出してしまうのです。
原因は骨盤底筋の緩みで、加齢や出産が影響しています。
腹圧性尿失禁の簡単改善法
腹圧性尿失禁を改善するためには、骨盤底筋を鍛えるエクササイズが有効です。
- 硬めのイスを準備
- 浅めに腰掛ける
- 脚を肩幅に開く
- 骨盤が立つように背筋を伸ばす
- 肛門を引き上げるように力を入れ その後緩める
- 5を10回繰り返し1日5セット行う
これをうことで、症状の改善が期待できます。
尿トラブル三銃士がマルっと解決!残尿感の原因は?
尿が出にくく、残尿感を感じる佐久間さん。
専門医によると、これは前立腺肥大症の疑いがあります。
前立腺が肥大化し、尿道を圧迫することで排尿が困難になるのです。
精密検査の結果、括約筋の緊張度が高いことが原因と判明しました。
対策としては、尿をためすぎないことが重要です。
専門チームが救う!冬の尿トラブル 女性と男性の治療法
頻尿や尿もれの治療は、女性の場合は薬での治療が中心です。
一方、男性の場合は前立腺肥大症の可能性が高く、薬で改善しない場合は手術が必要になることがあります。
症状が出始めるのは50代からで、70代になると6割がこれに該当します。
前立腺肥大症の危険度チェック
前立腺肥大症の危険度をチェックするためのリストを紹介します。
以下の7つの項目に2つ以上当てはまる場合は、泌尿器科での検査を受けることをお勧めします。
- 排尿後に残尿感を感じる
- 排尿後2時間以内にトイレに行きたくなる
- 排尿中に尿が途切れる
- 排尿を我慢するのがつらい
- 尿の勢いが弱いと感じる
- 出し始めにいきむ
- 眠っている時に尿意で2回以上起きる
これらの症状は、前立腺肥大症の進行を示す可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。
前立腺肥大症の治療法とは?
前立腺肥大症の手術によって症状が改善した佐藤さん(80歳)。
彼は60歳以降から夜間頻尿に悩まされ、70歳ごろには残尿感も感じるようになりました。
医師による検査の結果、通常2~3cmの前立腺が5~6cmに肥大していました。
手術は尿道から内視鏡を入れ、肥大した前立腺をレーザーで切除する方法で、5日間で退院できたそうです。
加齢に伴うホルモン環境の変化が原因とされる前立腺肥大症は、誰にでも起こり得るものです。
自分一人で悩まず、ぜひお近くの泌尿器科を受診してみてください。
まとめ
冬の尿トラブルは、特に高齢者にとって深刻な問題です。
頻尿、尿もれ、残尿感といった症状は、生活の質を大きく低下させる可能性があります。
専門医のアドバイスを受け、適切な対策を講じることが重要です。
- 頻尿は膀胱トレーニングや生活習慣の見直しで改善が期待できます。
- 尿もれは骨盤底筋を鍛えるエクササイズが効果的です。
- 残尿感は前立腺肥大症の可能性があるため、早めの検査が推奨されます。
尿トラブルに悩む方は、専門医に相談し、適切な治療を受けることで、より快適な生活を取り戻すことができます。
自分一人で悩まず、ぜひお近くの泌尿器科を受診してみてください。
健康な生活を送るために、早めの行動が大切です。