皆さんは観光地で写真を撮ったとき、同じような構図やポーズになってしまった経験はありませんか?
チコちゃんに叱られるでこのテーマが取り上げられ、その理由が明らかになりました。
それは「その世界を演じたいから」というもの。
今回はこの興味深いテーマを掘り下げてみたいと思います。
目次
なぜ観光地の写真は同じになるのか?
観光地で撮る写真が似通ってしまう理由は、私たちが過去に見た写真の影響を強く受けているからです。
これまでにSNSや旅行雑誌で見た美しい風景やポーズを、自分も再現したいという欲求が働きます。
この現象は、特に観光地という場所では強く働きます。
過去の体験を再現したい
私たちは、訪れた観光地で「自分もこの場所に参加できた」と実感するために、他人の体験を真似ることがあります。
つまり、過去の写真を参考にして、自分も同じような体験をしたいという心理が働いているのです。
これにより、観光地での写真が似たようなものになってしまいます。
SNSの影響
SNSの普及によって、他人の体験を追体験したいという欲求が強まりました。
友人やフォロワーが投稿した写真を見て、同じ場所で同じ構図の写真を撮りたいと思うのは自然なことです。
このため、観光地では同じような写真が溢れることになります。
追体験・再発見の時代
昔は観光地に行くことは新しい体験や発見でした。
しかし、今はその体験を再現する「追体験」の時代に変わっています。
新しい景色や文化に触れることよりも、過去の体験を再現することが重視されるようになっています。
初体験から追体験へ
この変化は、観光地での楽しみ方にも影響を与えています。
初めての体験を求めるのではなく、誰かの体験を追いかけることで、満足感を得ようとするのです。
新発見の機会を逃す
このような追体験中心の旅は、新しい発見の機会を減らしてしまうこともあります。
目の前の美しい景色や文化を楽しむのではなく、過去の体験に囚われてしまうのです。
同じ写真を撮ってしまうスポットベスト3
ここで、観光地で特に同じ写真が撮られやすいスポットを紹介します。
第3位:石川・金沢市「兼六園」
兼六園は日本の名園として有名で、多くの観光客が訪れます。
特に、池の周りや庭園の景色は、SNSで見ることができる美しい写真と同じ構図で撮影されることが多いです。
第2位:山梨・富士吉田市「新倉山浅間公園」
新倉山浅間公園からの富士山の眺めは、インスタグラムで非常に人気があります。
多くの人が同じアングルで富士山をバックに撮影し、その結果、似たような写真が溢れています。
第1位:大阪・道頓堀「戎橋」
道頓堀の戎橋は、観光客にとって定番の撮影スポットです。
特にグリコの看板をバックにするポーズは、ほぼ全員が試みます。
このため、同じような写真がSNSに溢れることになります。
まとめ
観光地で撮る写真が似たようになる理由は、過去の体験を再現したいという心理とSNSの影響によるものです。
この追体験・再発見の時代において、私たちは新しい景色や文化を楽しむのではなく、他人の体験を真似ることが多くなっています。
これからの旅では、ぜひ新しい発見を大切にし、ただ「同じ写真」を撮るのではなく、自分だけの体験を大切にしてほしいと思います。