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もやもやする力をまとめてみた

クローズアップ現代で特集したのが、今、注目されているもやもやする力です。

もやもやする力は、すぐ結論を出さずにもやもやし続けることが力だと言う考え方です。

最近では、看護職のマニュアルや入試問題、裁判所の採用試験などで取り入れられています。

そんなクローズアップ現代で特集したもやもやする力についてまとめてみました。

注目されるもやもやする力 ネガティブ・ケイパビリティ

今、世界ではもやもやする力の調査研究が相次いでいます。

ビジネス分野では、もやもやする力を発揮できる人の特徴や強みなどの分析が進んでいます。

そして日本でも、どんな人にもやもやする力があるのか調べる研究が始まっています。

もやもやする力について入院患者に向き合う精神科の看護師たちを調べています。

すぐに成果が出にくい現場で看護をする人たちには、もやもやする力があると見込んで聞き取りをしています。

これまでに11人を調査して、もやもやする力がある人は人と協働する経験や自分を変えていく柔軟性が備わっている可能性が見えてきました。

成果主義への疑問があると指摘する人もいます。

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書) [ 帚木蓬生 ]

ネガティブ・ケイパビリティ

もやもやする力は混迷の時代にこそ進化を発揮すると言う考えが初めて登場したのは19世紀初頭です。

イギリスの詩人が、ネガティブ・ケイパビリティと言う言葉を家族にあてた手紙に綴っていました。

当時のヨーロッパは戦争の時代でした。

先の見えない中で結核や赤痢なども蔓延していました。

そして今、再び先の見えない苦難に直面しているのが現実です。

斬新なアイデア次々と生むもやもやする力の可能性

もやもやする力にはどんな可能性があるのかを知るためにある実験を行いました。

不確実な状況に対してどう振る舞うのか調べるIUと言う心理テストでも、やもやする力の度合いを調べました。

23人のうち、度合いが高い人と低い人でチームを作り、課題に取り組んでもらいました。

もやもやする力の度合いが高いチームと低いチームでそれぞれグループディスカッションをしてもらいました。

そして、議論を心理学の専門家に分析してもらいました。

時間無制限、休憩・スマホ等の情報収集はOKと言う条件のもとに行いました。

低いチームは枠付けから議論を開始、高いチームは自由に議論を進めました。

開始から32分、低いチームは全員がスマホを使い始めました。

開始から1時間、高いチームは休憩に入りました。

その間に低いチームは、議論が一つのアイデアにまとまってきました。

低いチームは、1時間22分で議論が終了しましたが、高いチームは議論が続いていました。

2時間が過ぎたとき、アイデアがあふれ出しました。

高いチームの議論は3時間近くも続きました。

迷って悩むもやもやするの力の知られざる可能性

この実験により、もやもやする力には創造性・アイデアを伸ばす可能性が見えてきました。

もやもやする力は答えを急がない勇気でもあり、より良い答えを出すためにすぐに答えを出さないことです。

もやもやする力を現代社会で生かすには、もやもやとテキパキの両輪が必要です。

もやもやとテキパキの両立で景色が変わる

九州大学の高田仁さんは研究に加え、大学の運営など複数の仕事を抱えていたことで、以前は精神的に苦しんでいました。

そこで始めたのが、午前と午後で真逆の働き方をすることでした。

午前中はモヤモヤタイムで、すぐに答えの出ない課題を考える時間です。

午後は問題解決タイムで、結論を出すことを重視しています。

悩みや迷いをどう生かすのかもやもやする力と社会

もやもやする力を伸ばすには、5分でも良いからあえて判断を保留にします。

結論後も、良いのです。

社会の中でもやもやする力が根付いていくことが必要です。

経済も大事です。

しかし、効率主義になってしまったことが環境問題や社会問題を作っているのも現実です。

判断を保留にする力が人類のこれからを握っていると言えます。

もやもやの先に

大人の積み木教室では、何をどうつくるのか正解は無く、全てを自分たちで考えます。

3時間ひたすらもやもやします。

そして出来上がったのは、巨大なタワーを中心とした街並みでした。

自分たちの想像をはるかに越えたものでした。

Twitterでのもやもやする力への反応

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