国からも埼玉県からも自粛要請を受けていたにも関わらず、大会開催を強行した格闘技団体K-1に批判の声が挙がっています。
たくさんの批判の声が挙がるのは、どう見ても当たり前のことではないでしょうか。
子どもたちには、卒業式は中止だ、学校は休みだ、外で遊ぶなと制限を加えてきた大人。
それは、新型コロナウイルスから身を守るため、安全を確保するためとしてきたことです。
と言っておきながら、当の大人たちが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐと言う意識を持ち合わせていないとも言える行動に出る。
それが、今回のK-1大会の強行と思われても仕方ないのではないでしょうか。
ネット上でも確かに、賛否両論があります。
でも、明らかに批判の声が多いはず。
「自粛の要請ではなく、自粛命令には出きなかったのか。」
「今回のK-1の強行で新型コロナウイルスの感染拡大が広がった場合、非常事態宣言が現実味を帯びてくることは否定できないのでは。」
などなど、たくさんの声が挙がっています。
主催者は、最大限の対応策とり決定したと語っていますが、どんなに対応策を取ろうが、イベントを強行して観客、つまり人を集めた以上、感染拡大を確実に防ぐことはできないはずです。
K-1というイベントは、もともと武道である空手団体が始めた大会です。
武道ということは、身を守る、護身の教えがあるはずです。
その考え方として、
「戦わずして勝つ」
という考え方があり、そのために
「危うきに近寄らず」
という教えがあるはずです。
しかし、今回のK-1の開催強行という行為は、その武道の考え、教えから、外れた行為と思うのは、アラ還おやじだけでしょうか?
無理に戦いの場を作り、戦わずに勝つと言う考えを捨て、身を守るために危うきに近寄らず、近づけずという護身の教えを捨てたのが、今回の強行開催なのではないでしょうか。
もし、今回の強行開催によって、新型コロナウイルスの感染者が出た場合、K-1自体の存続も危うくなるはずです。
かつて、数々の名勝負を生みだし、感動を与えてきたK-1というイベント。
もはや、感動を与えるよりもという感じと、考えてしまうアラ還おやじです。
確かに、興業である以上、関係者の生活がかかっているのも事実でしょう。
それは、ビジネス、仕事であれば、皆同じことです。
しかし、そこを我慢してでも、まずは、今は、新型コロナウイルスの感染拡大を収束させることが先決と、多くの企業や人々は、自粛、自粛と我慢を重ねているわけです。
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目次
政府からも埼玉県からも自粛要請を受けていたK-1
今回、さいたまスーパーアリーナで開催を強行したK-1。
事前に、政府からの要請を受けた埼玉県から、自粛要請が出ていたそうです。
つまり、政府からも、埼玉県からも自粛要請が出ていたということなんです。
その自粛要請に対して、K-1側は、対策として来場者にマスクを配って、チケットの半券には住所や電話番号を記入してもらうことで、感染者が出たときに追跡調査を行えるようにするという対策をして、当初の予定どおり開催を強行したようです。
約束確認のために現場に足を運んだ埼玉県知事
K-1側が埼玉県に提示した約束。
- 来場者へのマスク配布
- チケット半券への住所、電話番号の記入
といった約束が遵守されているかを確認するために、わざわざ埼玉県職員ではなく、知事自らが現場に足を運ぶという事態になった。
埼玉県知事は、
「万が一にも感染者が出た場合に備えて、チケットに連絡先を書いてもらい、追跡調査をできるようにするなど主催者側と約束したので、私の目で確認するために来ました。」
と怒りを露わにしてコメントしていたそうです。
何度も、何度も、埼玉県側は、自粛養成を繰り返してきたそうですが、そのたびに、
「中止は難しく、対策は万全にしたい」
との返答をしてきたそうです。
どのようなイベントであっても、開催へと走り始めてしまったら、中止というのは難しいものです。
でも、他のイベントは、それを承知の上で、中止に踏み切ってきているわけです。
小さい規模のイベントから、全国、世界規模のイベントまでさまざまなイベントが中止に踏み切ってきているわけです。
なぜ、それができなかったのでしょうか?
そう思うのは、アラ還おやじだけでしょうか?
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K-1の開催強行に日本スポーツ界からの反応
K-1の開催強行に対して、他の日本スポーツ界から怒りの声が挙がっているようです。
それも当然なのではないでしょうか。
他のスポーツでは、試合を開催しても無観客で行っていたり、大会の中止や延期などの自粛を余儀なくされているわけです。
そんな中で開催を強行したわけですから、いろんなプロ・アマスポーツ団体から、怒りの声が挙がっても当然なのではないでしょうか。
イベントの開催強行という暴挙はモラルを崩壊させた
どのスポーツにおいても、一刻も早くファンの人々の前で試合を開催したいのは同じはずです。
それでも、これ以上、新型コロナウイルスの感染者を出さないため、日本のスポーツ界は、我慢と努力を強いてきたわけです。
しかし、今回のイベントで新型コロナウイルスの感染者が出てしまえば、そんな我慢や努力がすべて水の泡と言っても過言ではないはずです。
まさにタイミングとして最悪と言えます。
屋内での6000人以上もの観客を集めてのイベントの強行。
果たして、許されるべきことなのでしょうか。
埼玉県という自治体だけではなく、政府からの自粛要請も無視して開催を強行したという事実。
その事実を到底看過できないと声を荒げるスポーツ関係者いるそうです。
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