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歴史探偵は幕末の戊辰戦争だった

昨日の歴史探偵でやってたのは、幕末の戊辰戦争でした。

幕末の日本を動かしていた外国人にスポットを当てていました。

五稜郭で徳川の侍と闘ったフランス軍人がいました。

混乱の幕末

黒船来航からしばらくすると、外国人居留地では様々な問題が起きていました。

宅地不足の影響などで、小さな家を借りても月に500万円を要したそうです。

インフラの整備が追いつかずに雨が降る度に汚水が道に溢れていました。

さらに外国人を追い払う

「攘夷運動」

も起き、徳川幕府は長州、薩摩と一触即発の状態でした。

幕府軍の近代化

幕府は軍の近代化を図り、フランス軍事顧問団を招聘しました。

命令に対して機械のように正確に動く兵士へ育成するにあたって、軍服や武器も一新されました。

薩摩藩

そうしたなか、関東各地で強盗や放火が相次ぎ、背後で暗躍していたのが薩摩藩でした。

幕府軍は江戸の薩摩藩邸を攻撃することになり、薩摩の勢力を一掃しました。

新政府樹立

しかし、薩摩と長州は天皇を中心とする新政府を樹立しました。

徳川軍は薩長と熾烈な戦いを続けるなか、徳川慶喜が江戸へ逃亡したことで、軍は崩壊することとなります。

江戸は新政府軍に明け渡されましたが、海上では榎本武揚率いる徳川艦隊が抵抗し、帰国を命じられていたはずのフランス軍事顧問団は徳川に参集しました。

フランス軍事顧問団ジュール・ブリュネ

映画

「ラストサムライ」

の主人公はフランス軍事顧問団のジュール・ブリュネがモデルとされています。

フランス軍事顧問団は徳川方、薩長にはイギリスがついていたそうです。

ブリュネが本国の命令に逆らってまで徳川方についたのは部下に対する愛情の他、覇権争いを続けるイギリスへの対抗意識があったとみられます。

ハインリッヒ・シュネル

現在のドイツ出身で公使館の通訳を務めていたハインリッヒ・シュネルを特集しました。

徳川慶喜が降伏した後も東北諸藩を中心に同盟が結ばれ、新政府軍に抵抗を続けていました。

激戦地となったのが新潟の朝日山で、今も銃弾が出土します。

東北諸藩に武器を供給していたのがエドワルド・シュネルで、ハインリッヒの弟にして商人でした。

複数の砲身を回転させて毎分200発の連射が可能なガトリング砲も使われました。

シュネルは軍艦の購入、軍資金の調達まで助言するまでになりましたが、新政府軍が猛攻を仕掛けてくるなか、戦場から行方をくらませました。

海外の商人たちの思惑

バウマン・アンドレアス氏によると、戊辰戦争の前にアメリカで南北戦争が終わりを迎え、大量の武器が余ってしまっていました。

商人たちはカタログにして売却していて、日本で一儲けしようという思惑がありました。

戊辰戦争の最中、戦場から行方をくらませたシュネルは日本人女性との間に娘を儲けていて、戦争の後は家族と困窮する仲間をアメリカへ連れて行ったそうです。

会津藩主だった松平容保からシュネルに贈られたものとされる日本刀が今も残っています。

函館

東北諸藩が降伏した後も徳川軍の一部は、北海道で抵抗を続けていました。

幕末に造られた西洋式の要塞、五稜郭は1度も攻撃を受けることがなく、大砲は備え付けられず、役所として使われていた始末でした。

ジュール・ブリュネらは、大砲を運べるように勾配がゆるやかな坂を設け、五稜郭の要塞化に成功しました。

一方、悪天候により海上では開陽丸が沈没しました。

さらに新政府軍は、アメリカから最新鋭の軍艦を購入しました。

砲撃にもびくともしない装甲を有していたそうです。

ブリュネらは闇夜にまぎれて軍艦に船で接近し、乗船して奪略するという作戦を立案しました。

1869年5月6日、作戦が決行されるもガトリング砲で迎撃され、作戦は失敗に終わりました。

ブリュネは函館に離れ、祖国のフランスへと帰国しました。

フランス帰国後のブリュネ

フランスに帰国したブリュネは出世し、陸軍少将にまで上り詰めたそうです。

遺品には日本で描いた直筆のスケッチが残っています。

戦場の地形など精緻に描くことは軍人として必要なスキルで、スケッチが上手いのは当然と言えますが、ブリュネは庶民や教え子、部下を描いています。

また、日本から世界に伝わったものに浮世絵があります。

元々は物品の包装紙、緩衝材として使われていましたが、人々は衝撃を受け、ジャポニズムにつながります。

アンドレアス氏は、

「番組でドイツを調査することになったら案内したい」

と話し、佐藤二朗さんは、

「私が参ります」

と語りました。

Twitterでの歴史探偵で特集した幕末の戊辰戦争への反応

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