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歴史探偵で特集したのは新発見歴史ニュースだった

昨日の歴史探偵で特集したのは新発見歴史ニュースでした。

2022年に相次いだ歴史的ニュースを紹介しました。

新発見続々の歴史ニュース

2022年は歴史の発見に関するニュースが数多くあり、山形大学の研究グループはナスカの地上絵を新たに168点発見しました。

河合敦さんは、

「古墳時代の人々が炊いたお米を食べていた?」

というトピックを紹介し、古墳時代の人の歯石を分析した結果、調理されたお米のでん粉が検出されたそうです。

歴史ニュース戦国時代編

伊達政宗が描いたとされる達磨図は行方不明となっていましたが、昨年、90年ぶりに発見されました。

また、武田信玄の生誕500年を記念し、情報伝達のために使っていたとされる狼煙台が湯村山に復活しました。

戦国史に精通する小和田哲男名誉教授は、三英傑に関する発見ベスト3を発表しました。

三英傑に関する発見第3位 延暦寺の焼き討ちを逃れた奇跡の仏

第3位は、延暦寺の焼き討ちを逃れた奇跡の仏像です。

国宝

「根本中堂」

に安置されている十二神将や他の仏像を修理することになりましたが、墨書などから鎌倉時代につくられたものとわかりました。

1571年に織田信長による焼き討ちで仏像は焼失し、作り直されたと考えられていましたが、焼き討ちを逃れていました。

小和田さんは、

「仏僧を密かに持ち出していた、仏像が安置されていたお堂は焼けなかったが考えられる」

と話し、

「焼け跡や人骨があまり出土していないことから、後者が濃厚」

と推測しました。

信長の焼き討ちは大規模では無かったとすると、血も涙もない信長像が見直されるかもしれません。

三英傑に関する発見第2位 国宝妙法院庫裏のでかまど跡発見

第2位は、国宝

「妙法院庫裏」

の発掘調査での、かまどの跡の発見です。

台所の大きさは国内最大級で、秀吉の時代と考えられるそうです。

1594年、京の大仏が完成すると、1000人の僧侶を集めて先祖を供養し、食事が振る舞われました。

大規模過ぎて伝説ともされていましたが、千僧供養は真実ではないかと一歩前進しました。

三英傑に関する発見第1位 徳川家康の花押が記された書状発見

第1位は、徳川家康の花押が記された書状の発見です。

朝鮮出兵の最中、九州で指揮を執る浅野長政からの手紙に対して出した返事で、秀吉は2ヶ月前に死去し、家康は明からの撤退を推奨していました。

後に多くの武将たちから支持されることになりました。

毎年のように発見される武将の手紙

河合敦さんによると、毎年のように武将の手紙は発見されるそうです。

真贋を見極める材料の1つが花押で、本人が文書を出したことを証明するサインのようなものだそうです。

伊達政宗の花押は、セキレイを表していたそうです。

他にも文字や書状の内容も判断材料となります。

歴史ニュース古代編

2022年、京都府の京丹後市では奈良時代の九九の早見表の木簡が発見されました。

また、伏見区では文献に記されていた港

「よどつ」

が平安京から10km南の川岸で発見され、当時は貴重だった瓦も出土しました。

国立歴史民俗博物館の松木武彦さんは、古代史ニュースベスト3を発表しました。

古代史ニュース第3位 縄文時代にゴキブリがいた証拠発見

第3位は、縄文土器を調査したところ、ゴキブリがいた証拠を示していたことです。

家の中で食べ物を保存し、料理をする生活を営んでいたと言えるそうです。

古代史ニュース第2位 埼玉の古墳時代の遺跡で大量の勾玉発見

第2位は、埼玉にある古墳時代の遺跡で大量の勾玉が発見されたことです。

出土しても1、2個が通常なのに、40を超えたのは異例中の異例だそうです。

また、

「子持勾玉」

には子孫繁栄の願いが込められています。

日本書紀を紐解くと、行田市を含む武蔵地方でヤマト政権が豪族を滅ぼしていました。

豪族たちが大量の勾玉をつくらせ、子孫繁栄、一族の存続を祈念したのかもしれないそうです。

古代史ニュース第1位 大阪藤井寺市の津堂遺跡で1辺80cmの柱穴発見

第1位は、大阪府藤井寺市の津堂遺跡で1辺80cmの柱穴が発見されたことです。

柱穴の位置関係から倉庫があったとみられ、大きさは当時の一般的な倉庫の3倍だそうです。

また、土器、煮炊きをするかめなどが出土し、米が貯蔵されていたと考えられます。

延床面積から3000人が1年間に食す量に相当するそうです。

遺跡から1km離れたところに津堂城山古墳があり、造営には2000人の労働者を動員して7年を要したそうです。

労働者たちの食料として与えられていた可能性があります。

鳥取県青谷上寺地遺跡から出土した骨

鳥取県の青谷上寺地遺跡から出土した骨をもとに、弥生人の復顔像を制作しました。

この復顔像のそっくりさんコンテストが行われ、グランプリに大阪府の吉田昌弘さんが輝きのました。

当時の人は痩せていたと考え、減量して臨んだそうです。

また、骨をもとにDNA鑑定したところ、母方は朝鮮半島出身で、父親は縄文系だったそうです。

さらに脳も残っていて、将来なにか分かるかもしれないと冷蔵保存されています。

歴史ニュース海外編

2019年、パリのノートルダム大聖堂は火災に見舞われ、尖塔や屋根が焼失しましたが、2022年に最新技術を導入した本格的な修復作業がスタートしました。

歴史ニュースお城編ランキング

城郭考古学を専門とする千田嘉博さんが、お城ニュースベスト3を発表しました。

お城ニュース第3位 伏見城の石垣発見

第3位は、豊臣秀吉が晩年に築いた伏見城の石垣が発見されたことです。

慶長伏見地震で倒壊するも、地震対策を施して建て直されたことを示していました。

お城ニュース第2位 中城城で14世紀の石垣発見

第2位は、世界遺産の中城城で14世紀の石垣が発見されたことです。

本土よりも2世紀早く、石垣がつくられていました。

現地を訪れた千田さんは、職人たちの丁寧で高度な技術に驚いていました。

本土では山の上に築いた砦、土を盛るといった程度で、石垣が造られたのは16世紀の終わり頃です。

お城ニュース第1位 熊本城の石垣

第1位は、熊本城の石垣がもっとすごかったことです。

熊本城で最も高い石垣、宇土櫓は地面に近づくにつれ、緩やかに裾を広げていきます。

敵兵がのぼりにくい上、美しさも兼ね備えています。

土台の発掘調査が行われると、石垣は地中に続いていました。

最深部の調査で、石垣の基礎や土台がどうなっているかもわかったそうです。

Twitterでの歴史探偵で特集したのは新発見歴史ニュースへの反応

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