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アナザーストーリーズで上を向いて歩こうを特集してた

昨日のアナザーストーリーズで、坂本九さん上を向いて歩こうを特集していました。

上を向いて歩こうは、Billboard総合ソングチャートで全米1位を獲得した日本の唯一の歌です。

この曲を歌ったのは、まだ10代の坂本九さんでした。

少年の運命を変えた歌

東京にまだ東京タワーができたばかりの頃でした。

人懐っこい性格で皆から可愛がられる人柄だった坂本九さんは、当時普及し始めたばかりのテレビに、今までの銀幕のスターとは一味違うコミカルなキャラクターを全面に打ち出した

「勝手口のスター」

として売り出されました。

中村八大さんが作曲、永六輔さんが作詞を担当し

「上を向いて歩こう」

が書き上げられました。

当時まだ19歳だった坂本九さんは、

「上を向いて歩こう」

を自身のリサイタルで歌い、好評を博し、その後、テレビでも披露されました。

放送後の視聴者からの問い合わせは1万件を超え、レコードは3カ月で30万枚以上を売り上げるヒットを記録しました。

1963年には

「上を向いて歩こう」

がアメリカで大ヒットしているらしいとの知らせが届きました。

日系人の誇りになった歌

アメリカのカリフォルニア州のフレズノにあるラジオ局で今から半世紀以上前、

「上を向いて歩こう」

が流れました。

直後、リスナーからのリクエストが次々と殺到しました。

中でも日系人からの反応は大きく、太平洋戦争によってアメリカ人から迫害を受けていた彼らは

「上を向いて歩こう」

を聞き、アメリカで日本語の歌が流れたことに大きな感動を覚えたそうです。

カリフォルニアの片田舎で日本語の歌が大ヒットしているとの噂は大手のレコード会社まで届き、

「上を向いて歩こう」

の全米発売が決まりました。

終戦から18年、日本という国がアメリカに受け入れられ始めていた時代、アメリカ人にも馴染みのある日本食

「スキヤキ」

の名で発売されました。

「スキヤキ」

は大ヒットし、坂本九さんは、ロサンゼルスに降り立ち現地の番組で堂々と歌を披露しました。

その歌に救われた歌手

黒人歌手として初めてグラミー賞新人賞に輝いたテイスト・オブ・ハニーのボーカル

「ジャニス・マリー・ジョンソン」

は、貧しく不遇な子供時代を過ごしましたが、初めて買ってもらったレコード

「SUKIYAKI」

に感銘を受け、歌手を目指すことを決めました。

18歳で結成したテイスト・オブ・ハニーは、デビューアルバムで100万枚以上を売り上げ一躍脚光を浴びました。

ディスコ・ブームの終焉と合わせグループの方向性を変える必要があると考えた彼女は、幼少時代に聴き込んだ

「SUKIYAKI」

を英語の詞でカバーしたいと考えました。

原曲のヒットから17年、彼女は自身のアルバムにカバー曲を収録しました。

シングル盤としても発売された

「SUKIYAKI」

はロングヒットを続け、ビルボード誌で3位を獲得しました。

Twitterでのアナザーストーリーズで特集した上を向いて歩こうへの反応

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