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【京コトはじめ】京の仏像は祈りに寄り添う

今日の京コトはじめでやってた祈りに寄り添う京の仏像をまとめてみました。

京都市東山区にある清水寺からの中継でした。

舞台には多くの参拝客の姿が見られます。

今回のテーマは、京都の仏像でした。

京都では様々な仏像が造られてきました。

俳優の三林京子さんは京都の仏像について、

「優しい印象がある」

等とコメントしました。

ひとときポイントは、京都の様々な仏像等3つでした。

京都のさまざまな仏像

京都では無数の仏像が祀られてきています。

仏像は釈迦が開いた仏教の教えに基づき、礼拝の対象として仏の姿を表したもので、古くは6世紀に日本に伝来しました。

794年には桓武天皇による平安京への遷都の後に、天皇中心の国造りの為に京都には数多くの寺院が建立されることになりました。

東寺

遷都直後に建立された東寺は空海が寺を任され、現在東寺には密教の世界観を表すために空海の構想を元に制作された21体の仏像

「立体曼荼羅」

が現存しています。

中央に鎮座するのは宇宙の真理を表す大日如来で、周囲には4体の如来像が配置されています。

右側には五大菩薩の像、左側には五大明王の像が置かれ、それらを守るように四隅に四天王、東西に梵天・帝釈天が配されています。

醍醐寺

伏見区の醍醐寺には、913年に制作された薬師如来坐像が祀られています。

病気を直して貧しいものを満たすご利益があり、左手の薬壺には万病に効薬が入っているとされています。

法界寺

伏見区の法界寺には、阿弥陀如来坐像が祀られています。

人の死後独楽浄土から迎えに来るとされ、指の間には何人も救い漏らさないと言う意味の水かきと、光輩を背負っています。

法金剛院

右京区の法金剛院には、1319年に制作された十一面観音坐像が祀られています。

11の顔を待つ観音坐像で、全ての方向を見ることで何人も見落とさないと言う意味合いがあります。

千本釈迦堂

上京区の千本釈迦堂には、六道輪廻いずれにも救済に訪れる六観音菩薩像が祀られています。

六観音菩薩像は様々な場所で作られましたが、戦災などの影響で当時のまま6体現存しているのはここだけです。

祈りに寄り添う京都の様々な仏像

祈りに寄り添う京都の様々な仏像について、三林京子さんは、

「あんなにたくさんの仏様がいるとは知らなかった。凄い世界だ」

等とコメントしました。

仏・仏像は4つのグループに分けられます。

根立研介さんは、

「如来は悟りを開いた存在で仏教の最高の境地に達した存在だ。菩薩は悟りを開く修行をしている人を指す。明王は力を持って仏教を信じない人達を従わせて救う存在だ。天は仏教に関する守護神だ」

等とコメントしました。

弥勒菩薩半跏思惟像

現在、京都で見る事の出来る仏像で最古なものは、弥勒菩薩半跏思惟像と考えられています。

根立さんは、

「朝鮮半島の影響を受けて造られた。製作地は朝鮮半島と考えられている。優しそうな顔立ちをしているのがこの像の特徴だ。空海が密教を導入した。明王道は密教の中で重要な役割を果たしている」

等とコメントしました。

阿弥陀如来

平安時代の中期や後期には、阿弥陀如来が京都で信仰を集めました。

2つ目のポイントは、京の都に根づいた阿弥陀信仰です。

京の都に根づいた阿弥陀信仰

阿弥陀信仰が広まったのは平安時代中期です。

当時は戦乱や飢饉が相次ぎ、人々は仏法が衰えたために世が乱れたと考えていました。

平等院鳳凰堂

そこで時の関白の藤原頼通が建立したのが平等院鳳凰堂で、極楽往生を願い死後救済に訪れると言う阿弥陀如来を祀るお堂を建てました。

阿弥陀信仰

当時阿弥陀信仰は貴族だけのものでしたが、これに法然が異論を唱え、

「南無阿弥陀仏」

と唱えれば誰でも極楽往生できると説きました。

弟子の親鸞もこの教えを独自に解釈して阿弥陀信仰を広めました。

庶民に根ざした阿弥陀信仰の営みには

「洛陽六阿弥陀巡り」

があり、決まった日に6つの阿弥陀如来を巡り、3年3か月毎月続けると無病息災などのご利益があるとされました。

江戸時代の京都で流行した洛陽六阿弥陀巡りは、平安時代から民衆の間に阿弥陀信仰が広まり今も続いています。

真如堂

真如堂の本尊は

「うなづきの弥陀」

として信仰を集めてきました。

京都の故事に伝わる阿弥陀如来は、人の祈りに寄り添ってきた姿を今に伝えています。

清水寺にある阿弥陀像

仏像は幕府の関係の武士が作ることが多いのですが、中でも清水寺にある阿弥陀像は阿弥陀信仰を信じる人々が寄進し作らせたものだと推定できます。

運慶のがれをくむ仏師

運慶の代表作は東大寺南大門の金剛力士像で、運慶と同じ流れを受け継ぐ仏師が京都にいます。

代表の松本さんは、平成の大仏師と言われています。

これまでに製作した仏像は3000体以上です。

こだわりは写実性と質感で一本の木から仏像を彫ります。

松本さんが仏像を彫り始めたのは、肉親の死がきっかけでした。

仏師の松本明観さんが登場しました。

仏師は新しく仏像を製作・修復しています。

木彫の場合はすべて削りで行うため、何も触るところがない状態を目指します。

修復の場合は、我は全く出さず、作者の癖や作風を踏襲します。

松本さんの工房は運慶の流れを汲んでいますが写実性にこだわっていて、烏枢沙摩明王の木像は分解でき、土台がなくても立たせることができます。

生誕850年 親鸞の特別展

今年は親鸞聖人の生誕850年にあたる為、京都では様々な催しが開かれています。

京都国立博物館では、

「親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞 生涯と名宝」

が開催されています。

親鸞は阿弥陀仏の教えを信じ、念仏を唱えれば皆平等に救われると説きました。

上杉智英さんは親鸞について、

「自分の力ではダメだと自覚した人だと思う。親鸞はどんな修行も出来ないと言っている。自分に嘘のつけない真面目な人だったと思う。最終的に絶対他力に辿り着いた。教行信証の修正部分に注目している。強い意志が感じられる。親鸞は、自分を救ってくれるのは阿弥陀如来しかいないと考えていた」

等とコメントしました。

そして、

「親鸞は自分らしく生きようとした。現在の私達に響くものがあると思う」

等とコメントしました。

親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞 生涯と名宝は、京都国立博物館で5月21日まで開かれています。

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