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京コトはじめで特集してた能面

今日の京コトはじめは、古都の面、能面を特集していました。

非日常へといざなう古都の面

テーマは古都の面でした。

能・狂言では、おもてと呼び、役になりきるときに使うこともあれば、道具としても使います。

面の魅力を紐解く3つのポイントは、

  • 能・狂言との面との関わり
  • 面を打つ能面師
  • 京都の民俗芸能に伝わる面

です。

嵯峨面を手掛ける工房から手作りする様子を伝えました。

能・狂言と面との関わり

面は、宗教的な儀式や神仏に奉納する芸能などで用いられ発展してきました。

能は、面を用いる芸能の1つです。

長く都が置かれた京都には、多くの神社仏閣に能舞台が設けられています。

現在も神仏に奉納するため、能が上演されます。

現在と過去、この世と異界を行き来し、魂の救済を求めるというのが基本的な筋書きです。

主役は舞台上で、様々な能面をつけます。

能面の意味合い

これらの能面には、大きく分けて2つの意味合いがあります。

1つは変装、もう1つは

「霊を呼び寄せる。神を呼び寄せる」

です。

能面のデザイン

能面は、中間表情、瞬間表情に分類されます。

怨念や嫉妬に駆られ鬼と化した女性を表す般若の面は、上半分が悲しみ、苦しみの表情で、下半分が怒りの表情になるよう造形され、角度によって印象が変わります。

能の成立は室町時代です。

能面のデザインは、その後の200年でほぼ完成されました。

茂山家に代々伝わる面

能楽師狂言方の茂山逸平さんは面について、

「導いてくれる存在だと思う」

などと話しました。

面を打つ能面師

面の魅力を紐解く2つ目のポイントは、面を打つ能面師です。

京都で注目を集める能面師の宇高景子さんは、ワークショップなどで、能面の魅力を広く伝えています。

父は能楽師で能面師の故・宇高通成さんです。

弟2人も能楽師として活躍しています。

景子さんは幼い頃から能の世界を間近に見てきました。

能面師を志したのは、父主催の欧州での能公演に同行したことがキッカケでした。

父に学び、数多くの能面を手掛けてきました。

技術のみならず、精神面も父から学びました。

能面の注目ポイント

能面師の宇高景子さんが登場しました。

景子さんは幼い頃から面を怖いと思ったことはありません。

1つの能面を作り上げるには、約2ヶ月ほどかかります。

現代の能面師が制作しているものの殆どが、本面という各流儀の家元に伝わる歴史のあるオリジナルのレプリカです。

本面にいかに近づけるかが、技術の見せ所ですが、景子さんはその中で、自分でしか打てないものを最終ゴールにしています。

能面の左右の使い分け

景子さんによると、能面は左右でも使い分けをします。

右側は恨みを残した顔左側は晴れやかな気持ちで成仏していけるといった使い分けをします。

能の舞台は出入り口が1か所ですが、最初は右側の顔を観客に見せながら出てきて、成仏して帰っていきます。

面は左右対称に見えますが、ほんの少しだけ髪の分け目がずれていて、額が狭いと頬がふっくらしてみえます。

嵯峨野の民芸品嵯峨面

京都府嵯峨野で江戸時代から作られ、厄除けとして家々に飾られてきた嵯峨面。

作家の藤原さんによると、江戸時代中期頃から農民の副業で作られ、嵯峨釈迦堂の門前で売られていました。

水で濡らした和紙を顔の形をした石膏の型に貼り付けていきます。

使用するのは、古書に使われている紙です。

自然乾燥させたら、石膏から外し、水干絵の具に胡粉を混ぜた染料で彩色していきます。

嵯峨面は、昭和のはじめに1度途絶えましたが、藤原さんのおじいさんが復活させました。

京都の民俗芸能に伝わる面

嵯峨面のモチーフになっているのは、嵯峨野で受け継がれてきた民俗芸能の面です。

右京区の清凉寺では、嵯峨大念佛狂言という仮面劇が地域の人によって代々受け継がれてきました。

嵯峨大念佛狂言

大念佛狂言とは、平安時代後期に生まれた融通念仏の布教のために催された民俗芸能です。

演じるのは地域の人で、全員がアマチュアです。

登場人物全員が面をつけます。

大念佛狂言にはいくつもの面があり、勧善懲悪を描くものなどには、主に能面の流れをもつものが用いられます。

喜劇的な演目には、ユニークな面を用いますが、嵯峨大念佛狂言オリジナルのものです。

嵯峨大念佛狂言保存会

清凉寺の狂言堂では、嵯峨大念佛狂言保存会のメンバーが毎週稽古を行います。

最年少の松井さんは、次の公演で重要な役を演じますが、コミカル表情が特徴の供という面を使います。

2021年秋の公演で、演目

「とろろ」

を演じました。

松井さんは、

「面に模されたものが乗り移ってきているような気がして、舞台に上がったら、体を操られているような感じになりました」

と語りました。

嵯峨大念佛狂言の面

醍醐寺からの中継に、嵯峨大念佛狂言保存会の加納さんが登場しました。

嵯峨大念佛狂言は、国の無形民俗文化財に指定されています。

嵯峨狂言は全員が面をつけています。

舞台を見上げるようになっていますが、当初、衣装は奉納されたものを使用していて、亡くなった方を弔う意味合いがありました。

加納さんによると、子供が面をつけて演技ができる会もあります。

「面とはなんですか?」

と聞かれた茂山逸平さんは、

「能楽。表があるから能楽がある」

と答えました。

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