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カンブリア宮殿で特集したホンダをまとめてみた

昨日のカンブリア宮殿で特集したホンダをまとめてみました。

家族で行きたくなる北関東のテーマパーク

モビリティリゾートもてぎにはオフロード車が用意されています。

壁にぶつけないで走れば得点加算されるアクティビティです。

これが難しくハラハラドキドキするそうです。

さらに宿泊施設もあり、備え付けテントで食事付きでグランピングが楽しめます。

この施設の一角にはホンダの博物館があり、これまで世に送り出した名車が並びます。

激変する自動車業界で脱エンジンを決めた理由

ホンダの売り上げは、世界で14兆5000億円です。

国内の自動車メーカーでは、トヨタについで2位です。

創業者は本田宗一郎です。

飽くなき挑戦の連続で、最初に作ったのは自転車の補助エンジンでした。

戦後すぐに遠くまで買い出しに行く妻のために湯たんぽをタンク代わりに試作し、本田の物づくりがスタートしました。

1963年には、四輪自動車に進出しました。

世界一の物を出すと宣言しました。

F1にも参戦し、小さいながらも会社はがヨーロッパの歴史ある自動車メーカーに挑んで1年後に優勝し世界一になりました。

1972年には世界初のCVCCエンジンを開発しました。

排ガスの有害物質をそれまでの10分の1におさえてホンダの名前を一躍知らしめました。

そのエンジンが積まれたシビックは世界で大ヒットしました。

松明は自分の手で

本田宗一郎の信念の一つは、松明は自分の手でです。

歩いたことのない道を先頭に立って歩いて切り開いていけという意味です。

本田技術研究所

開拓精神の象徴と言える場所は本田技術研究所です。

元エンジニアのホンダのトップは三部敏宏さんです。

社長に就任したのは二年前で、託されたのはホンダが未来に生き残っていくための大改革でした。

機器に強い男として選ばれました。

大変革の時

今自動車業界は大変革の時を迎えています。

脱炭素の流れから2035年頃までにガソリン車の販売を禁止、勢力図を大きく塗り開けています。

その中でホンダは、電気自動車はHonda eのみです。

エンジンへのこだわりが大きいあまり、モーターで動く電気自動車の開発では遅れを取りました。

このままで生き残れないと、三部敏宏さんは、就任早々に電気自動車に切り替えると脱エンジンを宣言しました。

しかしホンダと言えばエンジンです。

次世代の車

その未来を占う極秘の現場へ向かいました。

始まるのは研究を進めている次世代の車の試乗会です。

そこには役員も集結しました。

初公開のEVスポーツカーがありましたが、これにはホンダの新しい電動化の技術が詰まっているそうです。

電気自動車だけあって静かな走り出しです。

しかし凄まじい音ですが、これはアクセルに連動してエンジン音を再生する演出です。

一瞬で時速は250キロにまで加速しました。

航空技術の集大成

また小型ジェット機のホンダジェットは、航空技術の集大成です。

翼の上にエンジンを乗せると言う常識破りの発想で、空気抵抗を下げて燃費が15%向上しました。

5年連続販売台数は世界一です。

世界初を続々生み出す施術者集団のサバイバル術

スタジオに、本田宗一郎が作った自転車用の補助エンジンが登場しました。

世界初のカーナビ

ホンダの世界初のカーナビを紹介しました。

まだGPSがない時代のナビで、透明な地図を画面にセットして使用します。

距離と方向を計算して現在地を表示します。

しかし弱点は、地図から出ると次の領域の地図に入れ替える必要があると言うことです。

三部敏宏さんは、

「自動車会社が規模が大きいのですぐに変化はできないので今舵を切らないと間に合わない時期に来ている」

と話します。

しかし、

「改革できる良い機会と思えば面白い」

と答えました。

電気自動車での他社との差別化については、

「エンジンは走る、曲がる、止まるで違いを出すには、競合も良い車になっているので差別化がしにくい」

と話します。

そこでホンダはSONYと提携し、2022年にソニー・ホンダモビリティを設立し、他社とは全く違う電気自動車を作っていく計画だそうです。

他社と力を合わせることにした理由に三部敏宏さんは、

「自動車メーカのー限界を感じがあり、壁を破るには異業種と手を組むのか良いと感じ、考え方を変えた」

と話します。

また

「ずっとエンジンをつくっていたので急にモーターを作るということに、ホンダはずっとエンジニアだったので複雑な思いがある」

と答えました。

三部敏宏さんは技術者が役職関係なく議論ができるワイガヤについて、

「一番大事な時間」

と答えました。

基本的に、上司を上司と思っていない会社で、飲み会では上司が来ていなくても始まるそうです。

また社長業については、

「社長職よりもエンジニアはとして開発していたほうが面白い」

と答えました。

しかし社内では、本田宗一郎の哲学は変えないという方針ですが、それ以外は変えても良いと言うことにしているそうです。

世界を変えるに挑む新たな価値の空飛ぶ車

三部敏宏さんは、若い技術者との話し合いの場を設けています。

しかし、そこでは新しいホンダの行く末に不安の声もありました。

会社のトップの三部敏宏さんを前に忖度のない意見が出ました。

これこそがホンダの企業文化でもあるワイガヤです。

年齢や役職にとらわれず議論をします。

三部敏宏さんは、その場で高いハードルでも臆することなくチャレンジすることを訴えました。

三部敏宏さん自身も、

「エンジニアとして実践してきた生き方だ」

と話します。

排ガス規制

1987年にエンジン開発に配属され30代でプロジェクトリーダーになりましたが、アメリカが新たな排ガス規制に乗り込みました。

それは排ガスの有害物質をこれまでの9割近くも減らすと言う厳しい基準でした。

上司は、

「どのメーカーよりも早く数字をクリアする基準のエンジンを完成させろ」

と言ったのですが難題だったそうです。

開発は一筋縄ではいかず、技術者同士が激論を交わし、時にはケンカのようになったそうです。

超低公害柄エンジン

3年後には世界初の超低公害柄エンジンを発表しました。

吸い込む空気より排ガスの方が綺麗という驚きの性能でした、

ロボット開発

三部敏宏さんは、また未来への投資をと長年続けているのがロボット開発です。

遠隔操作もでき、2030年の実用化を目指し日々研究が続いています。

さらに三部敏宏さん肝いりのプロジェクトもあります。

空飛ぶ車

三部敏宏さんが今力を入れているプロジェクトは、空飛ぶ車です。

試作機は、実際の5分の1の大きさです。

人が乗れるドローンのようなイメージだそうです。

しかし課題は飛行距離です。

海外で作られた人が乗れるドローンも飛行距離が短く、ほとんどがバッテリーを使用し、充電が必要で長くは飛べません。

この壁を打ち破るために発電しながら飛べるハイブリットエンジンを積んだ空飛ぶ車を作りました。

完成すれば飛行距離は400キロまで伸びます。

世界初の技術だそうです。

そのエンジニアには、さまざまなオールスターが集結し、前人未到の戦いに挑んでいます。

技術力で常識を打ち破る難題に挑むベンチャー魂

ホンダにはチャレンジ精神を刺激する仕組みが設けられています。

起業支援

起業支援のイグニッションは、社会の課題解決につながる事業なら何でも良く、企画が審査を通ればホンダから最大20%の出資を受け、独立が可能になっています。

この制度を利用した千野さんは、ホンダでは自動運転のシステム開発を担当していました。

視覚障害者向けの歩行ナビ

作ったのは靴に取り付けるもので、視覚障害者向けの歩行ナビゲーションを開発しているそうです。

自動運転技術を応用してスマホと連動するナビを開発しました。

両足に取り付けて左に曲がる時に左が振動するなど行き先を導いてくれます。

今は試作をし、改良を進めているそうです。

渡辺麻姫さんは先天性の病気から視野の中心部が見えていないそうです。

今回、視覚障害者向けの歩行ナビのあしらせを体験しました。

行きたい場所を選んで歩行します。

右に曲がる時には右足の甲が振動しているそうです。

振動が早くなれば、そろそろ曲がる場所に近づいているという合図だそうです。

そして無事に到着できました。

千野さんもこの結果に満足していましたが、ホンダをやめ、今は年収が半分になったそうです。

しかし、

「社会を変えていきたい」

と答えました。

三部敏宏さんは、

「仕事をする上で大切にしていることはどうせ大変な仕事をするなら勝ち戦をしたい」

と考えていて、

「ハードワークだがそれにつなげる戦いにする」

と答えました。

村上龍は今日の総括

村上龍さんは、今日の総括に

「トヨタ・ダイハツ・日野・マツダ・スズキのトヨタグループと日産・三菱・仏ルノーの連合に対し孤高のホンダも米GMとの連携を強化した。エンジンがなくなるという危機の中、研究所でエンジン開発研究に関わってきた三部さんが社長に就任した。うっすら生えた無精髭が苦悩を表していたがホンダスピリットは健在だった。何とかするという明るい精神だ。ホノルルマラソンに出るのを楽しみにしていた。楽しんで欲しいと思った。エンジンのホンダが、エンジンのない車を考えなければいけないのだ」

としました。

Twitterでのカンブリア宮殿で特集したホンダへの反応

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