
皆さん、こんにちは。
アラ還おやじです!
いよいよ今年もあとわずかですね。
大みそかといえば、何を思い浮かべますか?こたつでみかん、紅白歌合戦、そして…
「ゴーン」
と響く除夜の鐘ですよね。
でも、ちょっと待ってください。
実はあの除夜の鐘、
「大昔から日本中でやっていた行事」
ではないって知っていましたか?
今日は、孫や家族に自慢できる
「除夜の鐘の意外な正体」
について、分かりやすくお話しします!
除夜の鐘は「昭和」に始まった流行だった!?
驚かないでくださいね。
日本中の人が一斉に除夜の鐘を鳴らし、それを聴いて年を越すようになったのは、実は昭和に入ってからのことなんです。
神奈川大学の平山先生という専門家によると、それまでは一部のお寺でひっそり行われていただけ。
一般の人にはほとんど馴染みがないものでした。
では、なぜ今のように
「国民的イベント」
になったのか?
その犯人(?)は、なんとNHKだったんです!

きっかけはラジオの「ネタ不足」?
1925年(大正14年)、日本でラジオ放送が始まりました。
でも、始まったばかりで放送する番組が全然足りなかったそうです。
そんな時、スタッフがある新聞記事を見つけました。
それは、大正天皇が亡くなり、日本中が静かに過ごしていた時に書かれた
「除夜の鐘」
の記事でした。
「これだ!この寂しげで心に染みる音をラジオで流そう!」
そう考えたスタッフは、翌年の大みそか、スタジオに小さな鐘(磬子)を持ち込み、生放送で108回鳴らしたのです。
さらに面白いのが、108回鳴らし終わった瞬間に
「コケコッコー!」
とニワトリの声を流して新年を知らせたんだとか。
今聞くと、ちょっと手作り感があって面白いですよね。
テレビが「ゆく年くる年」で全国区に!
その後、ラジオの中継が浅草寺から行われるようになると、人気は爆発!
「ラジオで聴いたあの鐘を、うちのお寺でも鳴らそう」
という動きが全国に広がりました。
さらに1953年にテレビ放送が始まると、あの有名な番組
『ゆく年くる年』
がスタート。
映像で全国のお寺を結ぶことで、除夜の鐘は
「日本の冬の100%の定番」
になったというわけです。
過去には、海の中でお坊さんが酸素ボンベを叩いて除夜の鐘の代わりにした…
なんていうビックリするような放送もあったそうですよ!

まとめ
いかがでしたか?
今回の話をまとめると、こんな感じです。
- 除夜の鐘は鎌倉時代に伝わったが、昔は超マイナーだった。
- 昭和の初め、NHKがラジオ番組の目玉として放送したのがきっかけ。
- テレビの『ゆく年くる年』で、不動の人気になった。
「伝統」
だと思っていたものが、実はメディアの工夫から生まれたものだったなんて、面白いですよね。
今年の除夜の鐘を聴くときは、ぜひ
「これ、実はラジオから始まったんだよ」
と、ご家族に教えてあげてください。
きっと
「おじいちゃん、物知り!」
と尊敬されちゃいますよ(笑)。
それでは、今日も素敵な一日を!
アラ還おやじでした。