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昨日の首都圏情報ネタドリは不妊治療の特集だった

昨日の首都圏情報ネタドリは、不妊治療の特集でした。

現在、SNSで不妊治療に悩む女性が自らの経験を描いた漫画が注目を集めているそうです。

不妊治療に対する保険適用が拡大してから半年、プレッシャーが強まったと感じる人が増えているそうです。

不妊治療の最前線!保険適用拡大から半年

不妊治療や相談をする夫婦は、4.4組に1組。

体外受精で生まれる子どもは、14人に1人となっているそうです。

ゲストは、体外受精で2人を出産した安田美沙子さんでした。

保険適用前は、体外受精に平均約50万円かかりましたが、適用後は、11~14万になっているそうです。

40歳未満は、通算6回まで行うことができるそうです。

安田美沙子さんは、

「不妊治療は辛いことの連続。さらにお金のことが乗っかると辛いので、それが少しでも軽くなるならいと思う」

などと語りました。

広がる不妊治療で異業種参入も

東京港区の不妊治療専門クリニックでは、保険適用拡大に伴い、初診の患者が増加したそうです。

浅田義正院長は、

「若い人が気軽に始められるようになって、全体の年齢が若くなればいい面はある。不妊治療が近くなった」

と話しました。

異業種であるエクスコムグローバルの西村誠司社長は、不妊治療専門クリニックを開設しました。

西村社長は、

「保険適用は大きな波、年間で5万人くらい子どもを増やせたら良い」

と話しました。

不妊治療の保険拡大したのに増える自己負担

NPO法人のアンケートで、保険適用になって

「悪くなった」

と感じたことがあると答えた人が73%に登りました。

理由は

「経済的負担が大きくなった」

「希望する検査や治療が受けられなくなった」

などが挙げられました。

美咲さんは、4年前から不妊治療を行っていて、保険適用前は50万円の医療費がかかりましたが、助成金があったので、自己負担は約11万円でした。

現在、同様の治療を受けると自己負担額は、約17万円~23万円になるそうです。

治療のため仕事を制限している美咲さんは、医療費を夫の収入に頼っているそうです。

保険が使えるのは6回までです。

美咲さんは、

「経済的理由で治療を辞めるのは嫌だけど、そういう結論にたどり着くかもしれない不安はつきまとう」

と語りました。

不妊治療の医療現場のジレンマ

不妊治療に20年以上携わってきた浅田義正院長は、保険内の医療に限りがあることを懸念しています。

保険診療では、検査回数や治療内容が細かく決められているため、患者に合った治療がしにくい場合があるのだそうです。

浅田院長は

「毎回ホルモンを測りたいし詳しく知って判断したいが、月に3回と決められてしまうとそれ以上のことが出来ない、短時間で妊娠して子育てに入ってほしいという思いが中々達成できない」

と話しました。

アメリカで開発され、3年前に日本に入ってきた精子選別方法は、保険適用外となっていて、技術停滞が懸念されているそうです。

不妊治療の保険拡大

安田美沙子さんは、

「妊娠するチャンスは1か月に1回で、みんなそこで毎回終わりにしようと思って挑んでいると思うため、最先端の治療や薬を使えないと後悔してしまいそう、難しいルールは誰がどこで教えてくれるのかまだ分からない」

などと語りました。

不妊治療の第一人者、吉村泰典さんは、保険適用について、

「経済的な負担が軽くなったことは若い人には受けやすくなったし、選択肢は標準化されたことは良かったと思う、滑り出しは良好ではないか」

と話しました。

保険適用だと負担は3割ですが、1つでも適用外のものを使用すると適用内のものも負担が10割になるそうです。

吉村さんは、

「日本では混合診療が認められていないとして、理由は診療の格差が生まれることを懸念しているから、最先端の技術にエビデンスがない状況でも使えてしまうことにも懸念がある」

としていました。

東京都の小池知事は、都が独自に費用の一部を助成する制度を今年度中に創設する考えを表明しました。

不妊治療の保険拡大で高まる周囲からのプレッシャー

保険適用の拡大で、SNSでは不妊治療のプレッシャーを感じる人が増えています。

佐藤沙織さんは、30代半ばから不妊治療を続けてきて、3年前に体外受精で初めて妊娠しました。

しかし、1ヶ月後に流産してしまったのです。

今も不妊治療を続ける佐藤さんは、

「子どもは?頑張りなさいよ」

と言われると、

「何を頑張ったらいいんだと思う、保険適用はお金のサポートはしてくれるが、メンタルや身体的なダメージは自由診療のときと変わらない」

と話しました。

SNSで、自身の不妊治療の苦悩を描くアン子さんは、

「子どもは?と聞かれると傷ついてしまったり、相手の人を嫌だと思ってしまったり、負の感情を持つ自分に自己嫌悪してしまう」

と話しました。

アン子さんは、

「不妊で悩んでいる人がいることを知っているだけで言葉選びが違ってくるかもしれない、想像したら一歩踏み出せるのかな」

などと語りました。

悩む人をなくすために想像力を持って接する

不妊治療中の周りの接し方について安田美沙子さんは、

「採卵は辛いが、友達や主人が体を労ってもらうことが嬉しかった」

と話しました。

吉村泰典さんは、

「保険制度は2年毎に改定されることになっていて、患者からも医療者側からも意見を聞いて制度をより良くしていくことが大事だと思う」

と話しました。

安田美沙子さんは、

「不妊治療の価値観を変えて当たり前にしていって、病院で自分の体を知ってケアをすることが大事だと思う」

と話しました。

Twitterでの首都圏情報ネタドリへの反応

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