法務省が昨日7月26日の朝、秋葉原17人無差別殺傷事件で死刑判決が確定していた加藤死刑囚の死刑を執行しました。
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秋葉原17人無差別殺傷事件
14年前の6月8日、日曜日。
事件が起こったのは、東京秋葉原の歩行者天国でした。
当時、25歳だった加藤死刑囚は、2トントラックを運転し、ブレーキをかけずに交差点に突入、5人をはねました。
さらに、トラックから飛び降り、歩行者天国を走り回って道行く人を次々とナイフで刺しました。
事件当時の目撃者は、
「2トン車がすごいスピードで走ってきた。ジグザグに3~4回転しながら4~5人をなぎ倒していった」
「最初は交通事故かと思ったんですけど、後から人が降りてきて、ナイフを持って逃げて行った」
と語っています。
わずか2分という犯行時間で男女7人が死亡、10人が重軽傷を負った秋葉原17人無差別殺傷事件。
加藤死刑囚は、犯行前にネットの掲示板に
「秋葉原で人を殺します」
「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います」
と犯行予告ともとれる書き込みをしていました。
殺人などの罪に問われた裁判では
「掲示板で受けた嫌がらせ」
ことが犯行の動機と語り、
「(掲示板には)事件の2年前くらいからのめり込んでいました。帰る場所といってもいい」
「掲示板での『荒らし』や『なりすまし』に怒っていることを知ってほしかった」
と語っていました。
裁判の中で加藤死刑囚は
「事件を起こすべきではなかったと後悔し、反省しています」
などと述べ、遺族と被害者に謝罪の意思を示していました。
その後、2015年に死刑判決が確定しました。
加藤死刑囚の死刑執行
昨日7月26日、古川禎久法務大臣が
「本日、加藤智大(死刑囚)の死刑を執行しました。社会にも大きな衝撃を与えた、誠に痛ましい事件です。突然の凶行により命を奪われた被害者はもちろんのこと、ご遺族の方々にとっても無念この上ない事件だと思います」
と会見しました。
加藤死刑囚の死刑は、昨日7月26日午前、収容されていた東京拘置所で執行されました。
死刑執行は岸田政権の発足後2度目となります。
これによって、現在収容されている確定死刑囚は106人となりました。