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コロナ禍が生み出す車上生活者!

いつ終息するとも言えず、拡大を続ける新型コロナウイルス。

そんなコロナ禍の中で、始まったGo To 事業。

経済を回すために、観光業界にテコ入れする形となったこの事業。

確かに、観光業界の活性化にはなっているようですが、その先で、やはり心配された通りのコロナ拡大が起きているという事実もあります。

しかし、自粛疲れを感じている人たちは、どうにかして、密を避けた楽しみ方をしたいと考えています。

その密を避ける楽しみ方として、キャンプや車中泊の旅が人気を集めています。

私たちの身近にある道の駅には、そんな密を避けて楽しめる車中泊の車が増えてきています。

道の駅の駐車場、夜になると、ガラスに目隠しをした車やキャンピングカーが見え始めます。

しかし、それらの車とは、明らかに雰囲気の異なる車が混じっています。

車中泊を楽しんでいる車とは、明らかに醸し出す雰囲気が異なり、生活感がにじみ出てると言った方が良いのかも知れません。

それらの車は、車上生活者なのです。

昔から、生活苦のために車上生活者という人は、いました。

しかし、このコロナ禍の影響で、最近、急激に増えてきているようです。

コロナ禍の影響で抱えてしまった、異なるとは言え、それぞれの深刻な事情。

それを抱えた車上生活者と呼ばれる人たち。

社会から離れ、遠ざかるように暮らし、狭い車内で眠り、起きて、生活を繰り返す車上生活者。

このコロナ禍の中では、明日は我が身かも知れないと考えてしまうのは、アラ還おやじだけでしょうか?

道の駅で見られる車上生活者はごく日常の存在という現実

日中は、観光客などでにぎわう道の駅も、夕方の売店や食堂の営業終了時間が過ぎた深夜になると、閑散とし始めた駐車場に、長距離トラックやキャンピングカーなどの車が止ま理始めます。

でも、よく見てみると、明らかに様子の違う車がいるのに気づくはずです。

確かに、その見た目は、他の車中泊を楽しむ車と似ていますが、よくよく見ると後部座席に日用品が、たくさん積まれていることがわかります。

そして、フロントガラスは、外から見えないように目隠しされていることが多いのです。

驚くことに、そんな車上生活者と見てわかる車は、1台や2台ではおさまらないのです。

アラ還おやじの住んでいる地域にも道の駅があります。

確かに、その道の駅には以前から、そんな車上生活者と思しき車はいました。

でも、1台、多くても2、3台だったのですが、最近では、多い日には、1日10台近い車がいるようになってきました。

たまたま、その道の駅の職員に知り合いがいるので、話をしたら、理由はわからないが、道の駅で働いていれば、そんな車は珍しくないということでした。

そして、コロナ禍が長引くにつれて、そんな車が増えてきているとも話していました。

道の駅で見られる車上生活者は、道の駅の職員にとっては、ごく日常の存在というのが現実なのだそうです。

車上生活者の車の特徴

車中泊を楽しんでいるレジャー目的の車の場合は、トイレの近くや、夜でも比較的明るい場所に止まっていることが多いそうです。

しかし、車上生活者の車というのは、駐車場の隅っこや店舗から少し離れた第2駐車場などに止まっていることが多いそうです。

そして、日中は、長時間道の駅の駐車場に駐車していると怪しまくれて、警察に通報されたりするため、ショッピングモールや公園などで過ごし、夜になると車を止めに来るそうです。

車上生活者の生活の現実

なぜ、車上生活を選んだのか?

それは、本人以外、知る由もないことです。

それでも、車上生活者には車上生活者の生活が現実にあります。

人目を忍ぶように、道の駅の駐車場の端っこに車を止めて、後部座席を寝室、そしてリビングとして生活する。

そこには、寝袋などを置いてあったりする。

そんな中で寝ても、足を伸ばして寝ることはできないことがほとんどでしょう。

当然、車内で自炊するための道具や調味料も一式置いてあるはずです。

でも、普通の室内とは違って、自炊にも制限があるはずです。

そんな生活を車の中で繰り返さざるを得ない車上生活者。

コロナ禍がおさまれば、普通の生活に戻れるとは限らないという悲しい現実が見えてくるのは、アラ還おやじだけでしょうか?

車上生活者は生活保護をも拒まれる

車上生活から抜け出したくて、市役所に生活保護の相談をしても、車を持っているということで、生活保護の申請は却下されてしまうそうです。

確かに、生活保護受給の規則として、車の所有は認められていないという現実があります。

ですから、車を手放せば、生活保護を受けられる可能性はあります。

しかし、そう簡単に、車を手放すわけにもいかないのです。

例えば、都会と違って、交通網の発達していない地方に住んでいれば、車がなければどこにも行けません。

そして、車を手放すということは、家を手放すということ。

家がなければ、寝る場所が無くなってしまい困ってしまいます。

それに、仕事が見つかって復職するときに、職場に向かう手段として車が必要なわけです。

だから、簡単に車を手放せないのです。

生活困窮者を助けるための制度であるはずの生活保護。

しかし、現実には、何もしてくれない、助けてくれない制度ともいえるのです。

朝の道の駅のトイレが身支度の場

車上生活者の多くは、早朝や深夜を問わずにトイレなどを自由に使える道の駅を拠点にすることが多いのです。

それは、夏であれ、冬であれ、季節は関係ありません。

日中は、近くの公園などの駐車場で過ごし、夜になると道の駅に戻り、夜明け近くになったら、また近くの公園の駐車場に向かう。

そんな生活サイクルを送っている車上生活者が多いようです。

夜に、道の駅に戻ることで、朝方、身だしなみを整えるために、トイレを使えるわけです。

冬場になれば、身を切るような寒さのなか、冷たいトイレの手洗い場で顔を洗い、その後、髪を濡らし、ドライヤーをコンセントに差し、髪を乾かし整える。

時間帯にかかわらず、24時間自由にトイレを使える道の駅は、車上生活者にとって、とても便利な場所なのです。

明日は我が身は非現実ではない

コロナ禍の影響で車上生活を始めたものの、車検が切れてしまい、道の駅から車を出せなくなってしまったということも珍しくないそうです。

病気を抱えていても、入院費用を工面できず病院近くの道の駅で車上生活を余儀なくされてしまった人もいるそうです。

また、全国各地を回って仕事をしているため、車上生活をするために道の駅を車で転々としている人も。

この、未曽有の災害とも言えるコロナ禍。

その影響で、職を失い、生活が立ち行かなくなってしまい、その結果、車上生活をせざるを得なくなってしまった人たちがたくさんいるという現実。

ガソリンを節約するために、車上生活者とみられる車は、どれもエンジンを切っていて、夏場でもエアコンを切っていて、冬場でも暖房をかけていません。

冬場には、窓ガラスの目隠しが、真冬の寒さをじっと耐え忍んでいるように見せてしまう。

そんな光景に、このコロナ禍の今、明日は我が身ではないと、誰が言えるのでしょうか?


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