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10月13日のガッテン!の特集はかむ力でした

昨日10月13日のガッテン!の主役はグミでした。

グミは、ドイツで100年前に誕生したそうです。

ビタミン・コラーゲン・食物繊維などが含まれているそうです。

グミは、心臓病・脳卒中を防ぐそうです。

私たちのかむ力が、関係しているのだそうです。

 

かむ力と病気の関係

かむ力と病気の関係を明らかにしたのが、今年4月に発表された日本の最新研究だそうです。

大阪府吹田市では、住民を対象にした医学研究が続けられているそうです。

50歳から79歳までの男女1547人分のデータが集められ、かむ力の強さに応じて、5つのグループに分けたそうです。

その後、およそ4年間をかけて追跡調査し、心臓病や脳卒中にかかったかどうかを調べたそうです。

すると、かむ力が弱ければ弱いほど、心臓病や脳卒中になるリスクが高まることが分かったそうです。

最もリスクが高い人たちと、最も低い人たちの間には、5倍以上もの差があったようです。

そこで、ガッテンが大調査したそうです。

20代から70代まで男女100人のかむ力を測定したそうです。

70代女性は、0.118kN。

赤身の牛肉が、十分に噛み切れない力だったそうです。

28歳の森田さんは、1.10kN。

ただ、若い人でもかむ力が弱い人が、結構いるようです。

100人中最下位だったのが、48歳の男性で、0.094kN。

100人の平均は、0.50kNだったそうです。

平均値以下の人の年代別グラフでは、20代と60代がほぼ同じだったと言うことです。

 

なぜかむ力が弱くなるのか生活習慣を徹底調査

かむ力は、年齢や性別に関係なくバラバラだったようです。

心臓病や脳卒中になる大きな原因のひとつが、生活習慣の乱れです。

ガッテンでは、100人実験で、かむ力が弱いと判定された方たちの生活ぶりを徹底調査したようです。

すると、皆さんの食生活にある興味深い共通点があることがわかったと言うことです。

かむ力が22キロしかなかった植木さんのある日の食事内容は、栄養バランスに気を使っているには見えなかったそうです。

かむ力が最下位だった石田さんは、ハンバーグに即席ラーメンとインスタント食品が目立つ食事内容だったようです。

14人に、5日間の食事内容を記録してもらうと、皆さんやわらかい食事を好んでいるように見えたそうです。

 

大調査で発見されたかむ力の弱い人の共通点

今回14人分の食事の写真を、栄養士の皆さんに徹底分析してもらっちたそうです。

写真から食品の栄養成分を詳細に割り出すことができると言うことです。

すると、ある特徴が分かったそうです。

和洋女子大学の柳沢幸江さんが注目したのは、1日の総エネルギーに占める脂質の割合だそうです。

植木さんは、全体の40%を脂質が占めていたそうです。

花奏さんは、44%が脂質だったようです。

厚生労働省が定める脂質の摂取基準は、総エネルギーの20以上30%未満だそうです。

14人中、それを超える人が8人いたそうです。

心臓病や脳卒中になる原因として、血液の中の脂質が増えすぎて血管にダメージを受けることが挙げられるそうです。

動脈硬化が進むと、血栓ができ血栓が詰まることで脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。

循環病が専門の増田大作さんも、脂質の多い食生活に警鐘を鳴らしていました。

かむ力の弱い人が、脂身の少ない肉をかんだ場合、なかなか噛み切れないのだそうです。

脂身の多い霜降り肉では、しっかり飲み込める状態になったそうです。

かむ力が弱い人は、柔らかくて脂の多い食べ物をたくさん食べてしまうことが多いようです。

 

大食いユーチューバーでなぜ人はやわらかい食事を好むのかを検証

大食いユーチューバーでなぜ人はやわらかい食事を好むのかを検証していました。

実験に協力してくれた大食いユーチューバーは、えびまよこと、海老原まよいさんです。

ガッテンのスタッフが注目したのは、えびまよさんの大好物である麺類。

もやしつけ麺は、スープを一滴も残さず完食していました。

一方、ねぎつけ麺は、もやしつけ麺よりちょっとだけ量が少ないんですが、珍しく大食い失敗しています。

実は、二つの麺には、決定的な違いがありました。

かみごたえを測定する装置で、もやしとねぎを比較すると一目瞭然でした。

ねぎのようなかみごたえのある食品は、大食いしにくいのです。

しかし、えびまよさんは、野菜の中でねぎが一番好きだと語ります。

えびまよさんの脳は、ねぎに対してどんな反応を見せるのか実験で確かめていました。

ファンクショナルMRIのモニターに、もやしを食べる動画を映すと右偏桃体が活動しました。

次に、ねぎを食べる動画では、右偏桃体が活動していなかったのです。

味が好きでも、快楽を感じないのは、

「食べにくい、かみ切りにくいものだと思ってもやしよりも快情動のネットワークが働いていない可能性は十分にあると思う」

と肥田さんは話していました。

 

日本の最新研究でわかったかむ力と病気の関係

今回、ガッテンが行った取材や調査から、たてられた仮説です。

かむ力が弱いと、無意識にやわらかいものを食べるようになり、やわらかいものには、脂質が多く、脂質が多いと動脈硬化になりやすい

だから、心臓病・脳卒中のリスクが高まると言う仮説です。

この仮説について、新潟大学の小野高裕さんのスタジオで解説してくれました。

やわらかくて噛みやすいものは、脂質や炭水化物や糖質が多くなるそうです。

その結果として、脳卒中や心筋梗塞が起こりやすくなるんじゃないかと言うことです。

中高年の場合、歯周病などでかみ合わせが悪くなったり、合わない入れ歯を使うことで、かむ力が弱くなるそうです。

若い人は、子どもの頃からやわらかいものが多いと、硬いものをかむ習慣がなくなるそうです。

かたいグミを週3回、3か月間食べ続ける実験をしたところ、かむ力がアップしたそうです。

グミは、かむ力を引き出す食べ物なのだそうです。

ただし、グミには、糖分が含まれるので、血糖値の高い人などは食べすぎに注意が必要です。

 

人類進化の壮大な物語の重要なカギはかむ力

およそ200万年前の猿人アウストラロピテクス・ボイセイの特徴は、頭の出っ張りだそうです。

慶應義塾大学の河野礼子さんによると、非常に咀嚼力が強かったことを、この出っ張りが教えてくれるているのだそうです。

400万年前、猿人たちは、かたいものを食べていたため、かむ力は、生き抜くために必要な武器だったそうです。

側頭筋を発達させることで、生き抜けるように進化したのだそうです。

一方、同じ時期に生息していたホモ・ハビリスには、出っ張りがないそうです。

我々の祖先となったのは、かむ力が弱かったハビリスのほうだそうです。

かむ力が弱くなっても、道具を使いこなすことで、噛まなくてよい食料を手に入れることができ、道具を使うことで脳の発達にもつながったそうです。

咀嚼力と人類の進化には、重要なつながりがあったようです。

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