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白銀の大縦走に感動した

今日放送された白銀の大縦走に感動しました。

白銀の大縦走 北海道分水嶺ルート670キロ

野村良太さんが、北海道分水嶺ルート670キロを縦走しました。

旅の間決めたのは、毎日テントで日記をつけることでした。

今回、北海道分水嶺ルートを3つのエリアに分けました。

第1エリア北海道北部

第1エリアは北海道北部です。

宗谷岬をスタートした後、宗谷丘陵など310キロの道のりを歩きます。

ゴールは天塩岳にある2か所目の補給地点です。

山に感じる幸せ

野村さんは山岳ガイドとしても活動しています。

ガイドはヒマラヤの未踏峰などで冒険的な登山の経験を持つ森下亮太郎さんです。

今回の計画を森下さんに伝えたらびっくりされました。

可能だと思ったそうです。

野村さんがこの大縦走に挑戦するのは2回目です。

1回目は失敗し、1年計画を練り直しました。

ルートの8割は登山道がないため、雪が積もって植物を傷つけない冬の時期を選びましだ。

この計画の核は、

「山に感じる幸せ」

です。

順調なペースで最初の補給地点に到着しました。

補給物資

旅を続けるため、なくてはならないのは補給物資です。

補給も含め、ノンサポートでやることにこだわりました。

ワンダーフォーゲル部の同期で7年前から付き合っている小高優子さんと一緒に物資を前もって運んでいました。

第1エリアのゴール天塩岳に到着

3月16日には北見山地に入り、標高1000メートル近くまで上がってきました。

尖った稜線では、雪がひさしのように張り出し、雪庇ができます。

問題はどこが雪庇か見定めにくいことです。

万一踏み外せば、滑落事故を招きます。

3月17日、ポールが割れる事故が起きました。

装備を軽くしたことが裏目に出て強度が足りませんでした。

壊れたストックは使い物にならず、残った1本で歩くことになりました。

宗谷岬を出発して3週間、第1エリアのゴール天塩岳に到着しました。

小屋についた翌19日、天気がさらに酷くなりました。

この日、大学時代にキャンパス3年目に休学届を出し、普通の就職をすることを受け入れなかったと日記を綴り、

「後悔しないように休学して良かったと思えるよう、今を懸命に生きろということだ」

と記しました。

折れたストックも小屋で修復しました。

21日に小屋を出発しました。

第2エリア

第2エリアは、しばらく行くと大雪山系に入ります。

稜線は険しさを増し、標高2000メートルを超える山々も現れます。

大雪山系の特徴は、広がりの大きさです。

アイヌの人々は、神々の遊ぶ庭と呼んできました。

ゴールは、佐幌岳です。

武利岳

小屋を後にしてから、天気は不安定な状態が続きました。

25日、もう1つのストックも壊れ、修理しました。

翌日、鋭い稜線で知られる武利岳を目指し登頂しました。

峠石北峠

武利岳を過ぎると、北海道分水嶺ルートが国道を横切る峠石北峠に到着しました。

そこでこの番組のディレクターが待っていました。

体調について、

「疲労は凄い」

とカメラに明かしました。

翌朝、ディレクターにストックの修理に使う部品のサポート頼みました。

厳しい状況に置かれたときにどうやって持ちこたえるのか聞かれ、

「帰れる場所があるから頑張れる」

と答えました。

白銀の大縦走

3月31日、この後は天気に恵まれ、大雪山系で白銀の大縦走を堪能しました。

沼ノ原にたどり着き、

「視界や体調、荷物などがパーフェクトで34日目にして今日が一番幸せだ」

と話しました。

ヒサゴ沼避難小屋

ヒサゴ沼避難小屋でラジオを聞きながら2日間、ゆっくり過ごしました。

出発の4月2日、天候が悪く一度小屋に戻りました。

この日の日記には、

「みんなと山に行くほうが好きだが、強い山屋なりたい、この世界で生き抜くだけの力と自信がほしい」

と綴りました。

結局、小屋を出られたのは5日目のことでした。

第2エリアのゴール佐幌山荘

その後、3日かけて下ホロカメットク山にやってきました。

4月7日、第2エリアのゴール佐幌山荘に到着しました。

しかし、補給品がネズミにかじられてしまっていました。

被害を免れた食材は約7割です。

ゴールまで歩くには足りません。

困り果てた野村さんを助けてくれたのは恋人の優子さんでした。

第3エリア

11日、4日間過ごした山荘を出発しました。

第3エリアは、ゴールまで20日分の荷物を全部背負います。

日本屈指の険しさで知られる日高山脈を抜けて襟裳岬へ向かいます。

晴れて見通しのいい景色を楽しみながら進みますが、雪解けした場所も増えてきました。

22日、この日は低気圧が接近していました。

ブロックで塀を作りテントを張りましたが、雨に打たれました。

山を降りる

26日、山肌に露出した植物を傷めないために、山を降りようと決めました。

楽古岳山頂にたどり着き、ここからは道のある海岸線に降りてゴールを目指します。

襟裳岬到着

ゴールが近づき、歌も歌うような余裕が出てきました。

4月29日、ゴールの襟裳岬に到着し、大勢の仲間が温かく迎えました。

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