住宅建築業ハシモトホームの青森支店に勤務していた40代の男性社員が自殺したのは、上司のパワーハラスメントが原因として、男性の遺族が会社と橋本吉徳社長に約8000万円の損害賠償を求める訴えを青森地裁に起こしました。
パワハラの実態
訴えによると、男性は2011年に入社し、注文住宅の営業を担当していました。
2018年1月ごろ、上司の男性課長から携帯電話で
「おまえバカか」
といった内容のショートメールが複数回送られてきたそうです。
1月に開かれた会社の新年会の余興として、営業成績をたたえた賞状形式の
「症状」
が交付され、誹謗中傷を受けたとのことです。
余興は、この男性課長が企画し、文面も考案したと言うことです。
男性は、翌2月、青森市の自宅に駐車していた自家用車内で自殺しました。
青森労働基準監督署は、2020年12月、上司のパワハラで重度のうつ病を発症し、自殺の原因となったとして労災認定しました。
遺族側の代理人弁護士が20日、青森市内で記者会見し
「謝罪などを求めて会社側と交渉したが、会社は法的責任はないとしている」
と述べ、交渉が決裂して提訴した経緯を説明しました。
「パワハラ防止対策が中小企業でも義務化された。個人の問題と放置せず、このようなことが二度と起きないように願う」
と訴えています。
橋本吉徳社長は、
「訴状を確認しておらず、現段階ではコメントできない」
と答えたと言うことです。
死後に男性の部屋から見つかった症状
「立ち直れないほどの悲しみは今でも続いている」
夫の自殺を巡り、住宅建築業ハシモトホームに損害賠償請求訴訟を起こした遺族の妻は20日、弁護士を通じてコメントを発表しました。
弁護士によると、パワハラは少なくとも半年以上続いていたとみられるとのことです。
「なんぼ頭わりのや」
「相変わらずダメポンだな！」
といったメールが複数回、送信されたとのことです。
苦悩する姿を見た妻は、何度も退職を促したが、夫は
「家が完成して、お客さんに鍵を渡す時が一番うれしいから続けたい」
と気丈に振る舞ったそうです。
2018年1月23日、関連会社も交えた新年会の余興で、男性は、課長が作った
「症状」
を手渡されたそうです。
そこには
「今まで大した成績を残さず」
「あーあって感じ」
「細菌」
「頑張ってない様ですが」
という言葉が並んでいるとのことです。
「症状」
は、翌2月、男性が自ら命を絶った後、妻が夫の部屋にあった紙袋から見つけたそうです。
妻はコメントで
「こんな『症状』を渡して、家族が見たらどう思うのか、何も想像しなかったのかと不思議でなりません」
と憤っています。
男性は、うつ状態になっても病院に行くことができず、死亡後に精神疾患発病と認定されました。
発症前1カ月間の時間外労働時間は、過労死ラインに近い76時間9分もあったそうです。
妻は、2020年2月、青森労基署に労災を申請し、12月に認定を受けたそうです。
だが、会社側からは、いまだに謝罪の言葉が無いと言うことです。
妻は
「注文住宅はお客さん一家の幸せと夢が詰まった場所。それを販売する会社なのに（中略）とても残念」
と記し、
「お客さんであっても、社員であっても、誰かの大切な家族です。そんな当たり前のことが忘れられてしまっているのではないかと、腹立たしくてなりません」
と結んでいます。
Twitterでの住宅建築業ハシモトホームへの反応
返信
リツイ
お気に
社名変えるだろうから、経営者関係者の名前覚えとこ😗
パワハラで死者出す所に生涯の財産と言われる家を任せれるか?って話やし。
下請けにも無理難題ふっかけてそう
最低最悪。人間のすることとは思えないわ😇これ作ったやつ悪魔なん？面白くないで？
上司の男性課長は日頃から罵倒を続け,新年会では賞状ならぬ「症状」を手渡して笑い者に
男性社員はうつ病の末に自家用車内で自殺
会社は法的責任はないと主張
地獄…
「これはパワハラなんてもんじゃない。人権蹂躙」
「会社での職位を利用した悪質な侮辱、名誉毀損」
「しかも会社側からの謝罪なし」
「ハシモトホームにしかるべき制裁を！」
との記事を見ました。
"遺族側の代理人弁護士が20日、青森市内で記者会見し「謝罪などを求めて会社側と交渉したが、会社は法的責任はないとしている」と述べ、交渉が決裂して提訴した経緯を説明"