新型コロナウイルス感染拡大防止のため、公共施設を休館している青森市が、市民の一般利用を認めない中、プロバスケットボールチームの青森ワッツと、日本フットボールリーグのラインメール青森に対して、施設の利用を認めているようです。
青森市は、
「プロチームの練習場所に配慮した」
としています。
そのことに対して、市民からは、
「市民が利用できないのに、一部特定のチームだけに貸し出すのは不公平では」
という疑問の声が上がっています。
青森市は、新型コロナウイルス緊急対策に関する県からの協力依頼を受け、9月1日から30日まで、公共の運動施設を原則休館としました。
プロバスケットボールチームの青森ワッツと日本フットボールリーグのラインメール青森の両チームは、自前の施設を持っていないため、市内外の公共施設を練習に使っていました。
ところが、各地の施設が相次ぎ休館となったため、施設の利用を青森市に要請していたと言うことです。
小野寺晃彦市長は
「職業としてのチームの練習場所確保については前向きに調整したい」
と話していて、青森市地域スポーツ課によると、貸し出しを認めたのは、青森ワッツがカクヒログループスタジアム(市民体育館)、ラインメール青森が大進建設スポーツ広場(市スポーツ広場)で、ともに有料で貸与しているからだそうです。
青森市スポーツ広場を日常的に利用しているという市内の73歳の男性は、
「一般市民の利用を禁止し、さらに学生たちが部活動を自粛までしているのに、特別なチームだけに貸し出すのは不公平ではないか」
と不満を話したうえで、
「そもそも屋外の広い場所で感染リスクが低そうなのに、県が一律に利用休止を求める対応も本当に妥当なのか」
と話していたようです。