冬の日本では、積雪や路面凍結によって交通事故や転倒事故が多発します。
特に、大雪が予想される地域では、不要不急の外出を控えるなどの対策が必要です。
積雪と路面状況の悪化で気をつけることを、
- 徒歩で移動する場合
- 自動車を利用する場合
- 鉄道を利用する場合
- 除雪・雪下ろしを行う場合
- 学校における臨時休業・始業繰下げ
等の5つに分けて紹介します。
徒歩で移動する場合
降雪時や降雪後は、道路が大変滑りやすくなるので、外出する場合は
- 滑りにくい長靴などを履く
- 小さな歩幅で歩く
- 靴の裏全体を路面につけて歩く
など、足元に十分注意しましょう。
転んだときの怪我の予防のために、
- 帽子をかぶる
- 手袋をする
など、身に着けるものを工夫することも安全対策の一つです。
滑りやすい場所としては、
- 横断歩道の白線の上、
- 車の出入りのある歩道(駐車場の出入口、ガソリンスタンドなど)
- バスやタクシーの乗り場
- 坂道
などが挙げられます。
これらの場所では、特に注意して歩きましょう。
自動車を利用する場合
自動車の利用は控え、やむを得ず運転の必要がある場合には、
- チェーンを早めに装着する
- スコップ等の雪道走行に必要な物品を備える
- 普段の倍以上の車間距離をとる
- 急ブレーキや急ハンドルは厳禁
などに気をつけましょう。
雪道走行に必要な物品としては、
- タイヤチェーン
- スコップ
- 手袋
- ブースターケーブル
- 携帯電話
- 懐中電灯
- 停止指示板
- けん引ロープ
などがあります。
冬道運転の心構えとしては、
- スピードは控えめに
- 車間を十分にあける
- ライトの点灯
などの基本的なポイントに加え、
- 路面のグリップ
にも気をつける必要があります。
凍結・積雪路は摩擦係数が極めて低くなっていることからフットブレーキでは車輪がロックしやすくなっています。
車輪がロックするとクルマが尻を振って方向性が失われたり、制動距離も長くなってしまいます。
特に注意すべき場所としては、
- 交差点付近
- 橋の上
- トンネルの出口
などがあります。
鉄道を利用する場合
降雪時は、運転休止やダイヤの乱れ、駅の入場規制が行われる場合があり、通勤や通学などに影響が出ることがあります。
鉄道の運行情報などを、こまめにチェックしましょう。
また、駅のホームや階段などでは、凍結や積雪によって滑りやすくなっている可能性がありますので、転倒に注意しましょう。
電車の中では、急停車や急発進に備えて、手すりやつり革にしっかりとつかまりましょう。
除雪・雪下ろしを行う場合
除雪や雪下ろしは、命綱やヘルメット、滑りにくい靴を着用して必ず二人以上で行いましょう。
晴れの日は屋根の雪が緩むので、落雪に注意しましょう。
除雪や雪下ろしは、体力を消耗する重労働ですので、無理をせず、休憩をとりましょう。
心臓病や高血圧などの持病がある方は、医師に相談してから行いましょう。
除雪や雪下ろしの際には、近隣の方と協力し合うことも大切です。
学校における臨時休業・始業繰下げ等
気象情報や公共交通機関の運行状況等を勘案し、学校長が判断の上、臨時休業や始業繰下げ等が行われる場合がありますので、登校に当たっては各学校の指示等にご注意ください。
また、登校時には、徒歩で移動する場合や鉄道を利用する場合の注意点を守りましょう。
登校後に大雪が降り始めた場合には、早めに下校するように指示されることがありますので、その際には、保護者や学校と連絡をとりながら、安全に帰宅しましょう。