日本列島を寒冷前線が通過中で、22日午後3時現在、近畿や東海、北陸に活発な雨雲がかかっています。
このあと前線は、夕方から夜にかけて東海や関東を通過する見込みだそうです。
関東は夕方から夜にかけて雨が強まる予想
関東は、22日午後3時時点では、まだ雨は強まっていません。
しかし、夕方から夜にかけて雨が強まる予想で、局地的には、バケツをひっくり返したような激しい雨の降るところもあるようです。
冠水のおそれ
長い時間降り続く雨ではないものの、激しい雨が降ると短時間でもアンダーパスなど道路の低いところで冠水するおそれもあります。
落雷や竜巻
寒冷前線の通過時は、大気の状態が不安定になるため、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれもあります。
雷の音が近づいてきた、急に冷たい風が吹いてきたなど積乱雲が近づく前兆を感じた場合には、頑丈な建物内に入るなどして安全を確保するようにしてください。
寒冷前線とは
寒冷前線は、冷たい気団が暖かい気団に向かって移動する際の接触面で発生する前線です。
冷たい気団が前進してくる最前線にできるため、このように呼ばれています。
寒冷前線の特徴
日本付近をはじめとした北半球では、温帯低気圧の発生初期には西側に存在し、だんだんと進行方向の前方に向かって反時計回りに動いてきます。
低気圧の南側に来て、さらに東側にまで回ってきて北上していくと、低気圧の北東側にある寒気に近づいてきます。
寒冷前線は、移動速度が速く、その前方にある温暖前線に次第に近づいていきます。
やがて重なると、閉塞前線となって2つの前線が結合します。
ただ、閉塞前線ができるのははじめ低気圧に近い部分だけで、低気圧から遠い寒冷前線は移動距離が長いため遅れて近づいてきます。
寒気が暖気の下に入り込んで押し続けるため、比較的傾斜が急な境界面ができます。
下側にある寒気は、前線の移動に伴って移動しますが、その上にある前線面に沿って暖気が寒気の上に押し上げられます。
このとき、温度差と暖気が持っている豊富な水蒸気によって、狭い範囲で強い対流が起きて、もくもくとした塔状の雲が発達しやすくなんります。
寒冷前線の長さ
寒冷前線の長さは、一般的に、数百キロメートルから2000キロメートル程度です。
上空から前線の雲域をみると、その幅は、平均200キロメートルから500キロメートルくらいと温暖前線より狭くなります。
雲域の中の雨域は、もっと狭く、幅は、50キロメートルから150キロメートル程度です。
Twitterでの寒冷前線への反応
11月22日(月)全国天気
前線が列島を通過。全国的に雨や風が強まる。
・九州~中国・四国は午前中、近畿は昼前後、東日本・北日本は午後雨脚が強まる見込み。激しい雨や落雷、竜巻などの激しい突風にも注意
・北海道太平洋側はあす朝にかけて、多い所で150㎜の大雨のおそれ
・南西諸島も日中は雨に
— 南気象予報士事務所(@minami_weather)Sun Nov 21 22:05:23 +0000 2021
間の抜けた月曜日でございます。
前線通過中
さて今日の午前中はお役所へ行ってお役人様からお話を聞かねばなりません。
今日のお天気はこの後下り坂。
伊豆は夕方以降に大荒れの予報です。
典型的な前線型の荒天なので、寒冷前線が過ぎてしまえば急速に回復しますが、通過中は車の運転に支障をきたす程の雨風になりそう。
今日の観光は少し早めに切り上げがお勧めかもです。
(前線の通過は、18時~21時くらいになりそうです。)