転職を成功させるためには、志望動機が非常に重要です。
特に、このコロナ禍で、新規の採用を見合わせる企業が多くなってきている中では、ことさらにです。
それでも、志望動機で好印象を与えることができれば、採用されやすくなるというのは間違いではありません。
じゃあ、どのような志望動機が理想なのか?
まず、意識したいのが分かりやすさです。
質問されているのは、
「どうしてここで働きたいのか?」
ということです。
それに対して素直に答えればいいだけなのですが、前置きが長かったり、回りくどいことが多く、相手からすると肝心の志望動機がなんなのか理解できない答え。
それだとダメなわけです。
相手に、どれだけ分かりやすく伝えられるのがポイントになります。
そして、テンプレートのような志望動機は印象に残りませんから、自分の言葉で伝えるようにしてください。
「社風が合っていると思った」
「小さな頃から興味があった」
などといった言葉がよく使われますが、こんなありきたりの言葉では、インパクトがありません。
具体的に何をしたいのかが全く伝わってこないので、入社してから何をしたいのか真剣に考えてください。
例えば、これまでこんな経験を積んできて、その経験を生かしてこんな仕事をしたいと思ったからという内容であれば、好印象を与えられるはずです。
目次
転職のタイミングを考える
実は、転職にいいタイミングというのが存在します。
一番いいタイミングは、自分が転職したいと強く思ったときです。
このときに、転職活動をスタートした方がモチベーションを維持しやすいですし、熱意や意欲も伝えやすいのでおすすめです。
そのため、転職したいと思ったらまずは行動を起こすようにしてください。
企業の求人件数や転職成功率などから考えると1月、2月、6月は避けた方がいいかもしれません。
これらの月は、需要と供給のバランスが悪く、成功率が低めです。
活動を始めても成功する可能性が低いため、準備期間に充てるというのもひとつの方法です。
9月、10月になると求人数が増えますが、即戦力を求める企業が多いので、それなりのスキルや経験が求められます。
未経験の業界だと、採用は、難しいかもしれません。
転職活動を始めるなら7月、8月がおすすめです。
ライバルが少ない割に求人数が多いので、一年のうちで最も成功率が高くなります。
転職のときの履歴書を書くコツ
転職のために履歴書を書くには、いくつかコツがあります。
- 丁寧に書く
- 全て正式名称で記入する
- 写真店で写真を撮る
- 自己PRにつながる資格を書く
- 読みやすい文章を書く
- 自分の言葉で書く
というようなことを意識して書いてください。
一番重要なのは、丁寧に書くことです。
何社も応募する場合、履歴書を書くのが面倒になることもあるでしょう。
そのときに、字が汚くなったり、誤字脱字をするケースが多いです。
これでは、熱意が感じられないので、必ず丁寧に書くようにしてください。
もちろん、修正液の使用はNGです。
学歴や職歴、資格を書く場合、全て正式名称で記入するようにしてください。
写真も、履歴書では、重要なポイントなので、写真店で撮影するのが望ましいです。
スピード写真だと、どこか暗い印象が出てしまうのでおすすめできません。
仮に、仕事に直結していない場合でも、自己PRにつながりそうな資格は全て書くようにしましょう。
採用担当者は、何枚もの履歴書を見ないといけないので、読みづらい文章は避けてください。
読みやすく、分かりやすい文章を心がけるようにしましょう。
そして、難しい言葉を使わずに、自分の言葉で書くというのも大切です。
転職の採用面接の注意点
書類選考や筆記試験に合格するといよいよ面接です。
しかし、面接を苦手に感じている人も多いようです。
そんな人は、
- 遅刻、忘れ物をしない
- 携帯は電源オフかマナーモード
- 言葉遣いに気をつける
- 給与交渉はタイミングが大事
- 力まずに自然体で
と言うことを意識してみてください。
当たり前ですが、遅刻や忘れ物は絶対にしてはいけません。
遅刻は、時間にルーズな人だと思われてしまうので、この時点で採用される可能性は低いです。
ただし、あまりにも早く到着するのも相手を困らせてしまうので要注意です。
忘れ物をしてしまう人も多いので、家を出る前に一度確認してください。
携帯電話が面接中に鳴ってしまうと、社会人としてマナーがないとみなされます。
必ず電源オフ、またはマナーモードにしておきましょう。
面接途中から、徐々に言葉遣いが乱れてしまうことも多いです。
面接官は、言葉遣いを厳しくチェックしているので、気を抜かないようにしてください。
転職においては、給与交渉も重要になります。
しかし、タイミングを間違えてしまうと印象が悪くなるので注意しましょう。
緊張するのは仕方がないことですが、そのままだと上手くしゃべることができないので、なるべく自然体を意識してください。
転職に役立つ資格5選
転職をする場合に役立つ資格を5つ紹介しておきます。
- 行政書士
- TOEIC
- 中小企業診断士
- 宅地建物取引主任者
- ファイナンシャルプラン二ング技能士
行政書士は、そう簡単に取得できない難易度の高い資格ですが、持っていると転職に有利に働きます。
給料交渉でも役立ち、年収アップにも繋がります。
TOEICは、英語の能力を評価する資格です。
英語をある程度使えないと働けない企業も多くなっています。
特に、グローバルな企業に転職したい場合は必須です。
経営コンサルタント業務を行える中小企業診断士を持っている人は、中小企業からすると非常に魅力的な人材といえます。
難易度もそこまで高くはないので、取得を目指してみてはいかがでしょうか。
不動産業界に転職したい場合、宅地建物取引主任者は持っておきたいところです。
宅地建物取引主任者の資格があるかないかで、評価に大きく影響を与えます。
不動産関連の企業の場合、この資格を持っていることが条件という企業も多いです。
ファイナンシャルプラン二ング技能士は、資産運用のスペシャリストだと証明する資格なので、金融業界、不動産業界、保険業界の仕事に就きたい人におすすめです。
転職したいなら失敗を怖れるな
転職は、必ず成功するとは限りません。
場合によっては、失敗することもあります。
何度も採用試験を受け続けているのに上手くいかなかったり、転職できたのはいいがイメージと違ったというケースも多いです。
転職に失敗するとショックが非常に大きいです。
だからといって、そこで立ち止まっていても何も始まりません。
そこで何をするのかが、重要になります。
まず、転職が上手くいかなかった場合、これからどうするのかを決めてください。
このまま転職活動を続けるのか、それとも今の職場で頑張るのか、ハッキリと決めましょう。
これが揺らいでいると、今の職場にも迷惑をかけますし、転職にも真剣に向き合うことができません。
もし、転職活動を続けるのであれば、どうして失敗したのかをしっかりと考えてください。
書類選考で落ちてしまう場合は、履歴書や職務経歴書を確認して、どこを修正すればいいのか見つけましょう。
面接で失敗した場合も同じように何がいけなかったのかを思い出してください。
反省をして、それを改善すれば、転職の成功率が高くなります。
転職を繰り返しすぎるのは悪印象になることもある
転職を繰り返すと失敗しやすいといわれています。
転職理由によっても違いますが、あまりにも転職の回数が多いと採用されづらくなるのは事実です。
- 「イメージと違った」
- 「人間関係が上手くいかなかった」
- 「やりたい仕事ではなかった」
- 「待遇に不満があった」
などといった理由で転職を繰り返していると印象が悪くなります。
会社の倒産やリストラなどやむを得ない理由での退職・転職の場合はこれには該当しません。
企業側は、転職を繰り返す人に対して
- 「我慢強さがない」
- 「責任感がない」
といった印象を持ちます。
何度も転職を繰り返していると、企業側からこのような評価を受けてしまう恐れが高まると言えます。
一つの企業で長く働いてから転職をしている場合は、キャリアアップとみなされますが、3ヶ月や6ヶ月、1年以内に辞めてしまうと
「この人を雇って本当に大丈夫なのか?」
という疑問を抱かせてしまうでしょう。
企業としては、長く働ける人を探しているので、過度な転職はマイナスになることが多いです。
だからといって転職するなというわけではありません。
転職するのは悪いことではありませんし、キャリアアップになります。
転職を繰り返さないためにも、本当にその仕事がしたいのか、長く続けられそうかなどをしっかりと考えた上で判断してください。
意外と役立つ転職カウンセリング
転職サイトや公共機関などで転職カウンセリングを行っています。
この転職カウンセリングですが、受けると転職に役立つことが多いです。
一人で転職活動をしていては、気づかないことも多く、カウンセラーに相談することで、今まで気付けなかった自身の魅力や問題点などを把握することができます。
個人情報は、厳守されますから、在職中に転職カウンセリングを受けても問題ありません。
これから転職をしようと思っているなら、一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
転職カウンセリングで受けられるサービスは、一般的に
- 「適性診断」
- 「自己分析」
- 「履歴書の作成補助」
- 「面接対策」
- 「自己PR方法」
- 「キャリアプランニング」
などです。
また、希望する職業の具体的な仕事内容、退職の仕方なども詳しく教えてくれます。
この他にも、転職サイトの場合だと、自分に合った求人を紹介してくれるので、効率のいい転職活動ができます。