
皆さん、こんにちは。
アラ還おやじです。
今回は、私たちが駆け抜けたあの
「熱狂の時代」
を語り合おうじゃありませんか。
今の若者から見れば
「嘘でしょ?」
と言いたくなるような、でも間違いなく私たちが主役だった、あの昭和60年代・バブル時代のお話です。
ふとした瞬間、街の匂いであの頃を思い出すことはありませんか?
重たい排気ガスの匂い、すれ違う女性の濃厚な香水の香り。
そして、アスファルトが発するムッとするような熱気。
そう、昭和60年代。
私たちは間違いなく
「バブル」
という名の熱狂の中にいました。
今の整いすぎた時代にはない、あの
「不便で、不潔で、でも世界一熱かった時代」
を一緒に振り返ってみましょう。
目次
戦闘服は「DCブランド」!肩パッドの重みは自信の重み

あの頃、服はただのオシャレではありませんでした。
街へ繰り出すための
「鎧(よろい)」
だったのです。
メンズビギやニコル……。
新入社員の給料が10数万円の時代に、6万円も8万円もするジャケットを無理して買いました。
今の価値なら10万円以上です。
分厚い肩パッドが入ったシルエットは、まるでアメフトの選手のよう。
満員電車でその肩がぶつかり合い、自分のスペースを主張する。
夏は暑くてゴワゴワして最悪でしたが、あの肩幅がないと、誰にも相手にされない気がしたのです。
24時間戦えますか?煙と怒号のオフィス
今のオフィスは静かですよね。
でも、私たちの戦場は違いました。
- タバコの煙:デスクには山盛りの吸い殻が入った灰皿。
- 電話の感触:受話器は誰かの油汗でベタついていました。
- 24時間の戦い:深夜2時、3時は当たり前。栄養ドリンクを飲んで、本当に「24時間」戦っていました。
上司の灰皿が飛んでくるなんて日常茶飯事。
今の基準ならアウトですが、当時は
「これに耐えて一人前」
という、歪んでいるけれど熱い連帯感があったのです。
ディスコの振動と「選ばれる」優越感

仕事が終われば、タクシーを拾ってマハラジャやジュリアナへ。
入り口に立つ
「黒服」
たちの冷徹なチェック。
服装や顔で入店を断られることもありました。
だからこそ、中に入れた時は最高のステータスを感じたのです。
お立ち台で扇子を振る女性たち、体に響く重低音。会話なんてできません。
でも、あの爆音の中で汗を流すことで、
「俺たちは生きている!」
と実感していたのです。
10円玉が命綱!公衆電話に並んだ冬の夜
スマホなんてない時代。
連絡を取るのは命がけの冒険でした。
駅の伝言板にチョークで
「XYZ」
と書いたり、緑色の公衆電話の前に長い列を作ったり。
自分の番が来て、冷たい受話器を握る。
10円玉が
「ガチャン!」
と落ちるたびに、心臓がギュッとなるような焦りを感じました。
「今、駅に着いた!」
「えっ、何?」
ガチャン……
そんな不便さがあったからこそ、受話器の向こうから聞こえる恋人の声は、今のLINEの通知100回分よりもずっと重みがあったのです。
1万円札を振っても止まらない!タクシー争奪戦
終電後の六本木や銀座は、まさに異常事態でした。
誰もが車道に身を乗り出し、手に持っているのは1万円札。
「1万円チップで払うから乗せてくれ!」
というアピールです。
今の価値なら1万3000円をドブに捨てるようなもの。
それでもタクシーは止まってくれません。
運よく止まった時の、あの
「プシュッ」
という自動ドアの音。
あれは天国の門が開く音に聞こえたものです。
デートカーとカセットテープの深い愛情

当時は
「車を持っているか」
が男の価値を決めました。
ソアラやプレリュード。
そして、助手席の彼女のために、何時間もかけて
「自分だけのベストカセット」
を作りました。
曲の間の秒数を計算し、レタリングシートで曲名を一文字ずつ転写する……
あの気の遠くなるような作業こそが、究極の愛情表現だったのです。
聖夜の狂想曲!赤坂プリンス予約戦争
12月24日は、恋人たちの審判の日。
半年前から始まった
「赤プリ(赤坂プリンスホテル)」
の予約争奪戦。
スイートルーム一泊10万円以上。
電話が繋がるまで何百回もリダイヤルしました。
ティファニーのオープンハートをプレゼントし、慣れないフランス料理に緊張する。
「見栄」
と言えばそれまでですが、町中が山下達郎の
『クリスマスイブ』
に染まり、みんなが必死に
「幸せ」
を演じていた。
あのエネルギーは、今の時代にはもうありません。
まとめ!不便だったけど、心は満たされていた
振り返ってみれば、本当にむちゃくちゃな時代でした。
空気は汚れ、コンプライアンスもなく、みんなが自分勝手に熱を発していました。
今のスマートで清潔な時代は、確かに快適です。
でも、
「明日が今日より絶対に良くなる」
と信じて疑わなかった、あの根拠のない自信が、今の若者たちにもあればいいなと思うのです。
あの冷たいチェーンを巻いた指先の感覚、10円玉の重み、ディスコの床の振動。
それらを知っている私たちは、誰よりも
「泥臭くて、最高に輝いた人生」
を歩んできたのです。
あの頃の熱量を、もう一度思い出してみませんか?