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ドラッグストアの無料PCR検査で深刻なカスハラ被害

新型コロナの第6波。

その影響は、あらゆるところで被害を生んでいます。

今、薬局やドラッグストアで働く人たちから悲鳴の声があがっています。

無料のPCR検査。

その利用者から怒鳴られたり、長時間罵倒されたりと、カスタマーハラスメント、いわゆるカスハラが、相次いでいるそうです。

ドラッグストアの関係者は

「要件外で検査できないと伝えると暴言を吐かれる。従業員が自身ではどうしようもないことでカスハラを受けている」

と語ります。

カスハラの背景となっている検査キット不足

オミクロン株の流行で、2021年末ごろから、各都道府県で希望者に対する無料のPCR検査、抗原検査がはじまりました。

そして、ドラッグストアの中には、自治体に協力して検査拠点になっている店舗があります。

しかし、年初から感染者が爆増したことで、大量の希望者が来店したり、問い合わせの電話が1時間に10件以上かかってきたりと、業務に支障をきたすケースが目立ってきているそうです。

UAゼンセン

小売の労働組合が多く加盟するUAゼンセン。

UAゼンセンの話では、検査希望者の中には、発熱している人や濃厚接触者など、対象外の人も珍しくないそうです。

検査キットが不足し、そもそも検査を断わらざるを得ないケースもあるのだそうです。

「保健所や病院、行政もパンク状態で、安易に『ドラッグストアで無料検査をやっている』と答えてしまっている。検査要件が無視されて、『誰でも受けられる』という誤解が生まれている」

とUAゼンセンでは話します。

たらいまわしされる客

保健所なども、コロナ対応をめぐって、暴言被害に悩んでいるようです。

たらいまわしの末に客がたどりつくドラッグストアでもまた、過酷な暴言被害が起きているのだそうです。

あるドラッグストアの社員の話だと、

「俺がコロナだったら、お前らのせいだぞ」

といった暴言もあるそうです。

「問題を起こすのは、ごく一部の心ない人。ただ、働いているほうも一国民なので、理解はできる。それだけに気持ちの行き場がない部分はあります」

と続けます。

検査帰りにドラッグストアで解熱薬を買うよう促している自治体も

発熱者らの来店。

それは、カスハラだけでなく、労働者の感染リスクにも当然なります。

ドラッグストア店舗での検査結果が陽性のケースも増えています。

そのため、店員の間でも感染への不安が広がっています。

その自治体によっては、陽性が判明した人に対して、検査帰りにドラッグストアで解熱薬を買うよう促しているところもあるそうです。

Twitterでのドラッグストアへの反応

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