地震は、どんな揺れであっても怖いものですよね。
そんな地震の揺れ方で、今、一番警戒されているのが、ゆっくりすべりという揺れ方らしいです。
このゆっくりすべりなる揺れ方、南海トラフ地震を引き起こす引き金になる可能性が高いらしく、地震研究者たちが関心を示しているそうです。
そのゆっくりすべり、実は毎月起きているものなんだそうです。
と言っても、地震の直前に起きるかもしれないゆっくりすべりと、いつも起きているゆっくりすべりは全く違うものなんだそうです。
一番の違いが、起きている場所が違うということだそうです。
これまでにも、海底地震計が設置してあれば南海トラフ域で起きているゆっくりすべりも確認できていたはすですが、東北側が2011年の地震後に設置されたのと比べて緊急性が高くないと判断されたため予算措置が先送りとなってきました。
ゆっくりすべりは、プレートが潜り込むときに、上側にあるプレートの下部面を破壊したり亀裂を生じさせることで少しずつ硬い岩盤を崩落させて、プレート境界の破砕帯へと切り崩す動きをしているそうです。
この動きがないと潜り込み先のプレートを押すばかりで境界が狭まらないそうです。
このような活動をしている関係上、普段でも頻繁にゆっくりすべりは確認されていて、毎月公表される南海トラフ地震に関連する情報でも、ほぼ毎月のように掲載されているそうです。
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地震の発生は車の急発進や急ブレーキと同じ
地震の発生って、車の急発進や急ブレーキと同じだそうです。
ゆっくりと常に一定の動きをしているなら問題はないんですが、極度な動作の変化。
それが起こった状態が地震だそうです。
ゆっくりすべりが極度に増加したり、停止したりを頻繁に繰り返し起きるというような異変があるのなら、次回の南海トラフ地震判定にも役立つ可能性はあるそうです。
でも、普段起きているゆっくり滑りは、それほど急激な変化はしていないそうなんですね。
かと言って、少しずつ増えているのを見逃してしまうと、どれだけ地震を経験しても、判定の役に立たない可能性もあるそうです。
ゆっくりすべりがある間は、応力が蓄積されので地震は発生しないそうです。
ただ、ゆっくりすべりが止まって、変形が大きくなったとき大きな地震が発生しやすくなるのだそうです。
いずれにしても、最近特に変わったことが起こっているということではないものだです。
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ゆっくりすべりは20年前に発見された現象
ゆっくりすべりというのは、今から20年くらい前に発見された現象だそうです。
比較的、発見されてから新しい現象のようです。
プレート境界が数日から数年間かけてゆっくりすべる現象をゆっくりすべりというそうです。
最近、急激に活発になったということではなく、ずっと起こっている現象だそうです。
GPS連続観測点である電子基準点の整備と、ハイネットという全国の地震観測網の充実に伴って、分かってきた現象がゆっくりすべりと呼ばれるものだそうです。
確かに、このゆっくりすべりは、考え方によっては地震につながる前兆とも、たまっている歪みエネルギーをゆっくり放出しているのだとも言えるそうです。
どういうことなのかというと、つまりは、地震発生に及ぼす影響については、まだよくわかっていないということなんだそうです。
急に可能性が高まったわけではないということですから、あまりにも気にするのもどうなのかなとアラ還おやじは思います。
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地震で警戒されるゆっくりすべりのまとめ
最近、報道されているゆっくりすべりは、地震の前ぶれという報道ではないということです。
要は、地震の研究が進みそうだという報道だそうです。
それを、地震の前触れ、南海トラフ地震の前触れと勘違いしてしまっている人も多いのは事実のようですね。
何度も繰り返すように、ゆっくりすべりは、プレート境界面の一部が地震の揺れを出さずに動くという現象なんだそうです。
今回の報道されている内容というのは、海上保安庁が海底に装置を置いて観測するという新しい手法を使って、ゆっくりすべりに伴う地殻変動を観測できた、という論文がでたという報道で、それによって、地震の研究がさらに進むのではないかということだそうです。
- ゆっくりすべりは毎月起きている
- 地震の前ぶれになるゆっくりすべりと関係ないゆっくりすべりがある
- 起きている場所が違うので簡単に、前触れどうかの判断ができる
ということなんだそうです。
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