
皆さん、こんにちは。
アラ還おやじです。
師走に入り、街が慌ただしくなる中で、耳を疑うようなニュースが飛び込んできました。
東京・西東京市の住宅で、36歳のお母さんと3人の息子さんたちが亡くなっているのが見つかった事件です。
当初は
「生活苦や育児の悩みによる無理心中だろうか」
と、世間の多くが悲しみに暮れました。
しかし、警察の捜査が進むにつれ、事態は私たちの想像を絶する
「もう一つの悲劇」
へと繋がっていたことが分かりました。
- なぜ、若きお母さんは家族に隠れて別のマンションを借りていたのか?
- なぜ、そこで27歳の男性が命を落としていたのか?
今日は、この複雑に絡み合った事件の
「点」
と
「線」
を、どこよりも詳しく、そして分かりやすく整理してお伝えします。
目次
事件の発端?西東京市の静かな一軒家で何が
事件が明るみに出たのは12月19日のことでした。
西東京市にある自宅で、36歳の母親、そして高校生、中学生、小学生の3人の兄弟が倒れているのが発見されました。
- 現場の状況: 玄関や窓に鍵がかかっており、外部から誰かが入った形跡はなし。
- 警察の判断: 争った形跡がないことから、母親が子どもたちを手にかけ、自らも命を絶った「無理心中」の可能性が高いとみて捜査が始まりました。
近所の方々は、
「元気な子どもたちの声が聞こえていた」
「普通のご家族に見えた」
と一様に口を揃えます。
しかし、その裏で、お母さんの心は限界を迎えていたのかもしれません。
捜査で判明した「第二の現場」と謎の契約書
警察がお母さんの遺品や自宅を詳しく調べたところ、ある
「マンションの契約書」
が見つかりました。
そのマンションは、自宅から5.5キロほど離れた東京都練馬区にありました。
お母さんは、家族と暮らす家の他に、自分名義で別の拠点を隠し持っていたのです。
警察がその部屋に踏み込んだのは、親子が見つかった3日後の22日でした。
そこで捜査員が目にしたのは、あまりに異常な光景でした。

クローゼットに封印された「27歳の会社員
練馬区のマンション、その一室にあるクローゼット。
そこには、外気が入り込まないように
「養生テープ」
で隙間がびっちりと目張りされていました。
中から見つかったのは、27歳の会社員、中窪新太郎さんの遺体でした。
- 遺体の状態: お腹や背中など、十数か所に及ぶ刺し傷や切り傷。
- 現場の証拠: リビングのソファには、事件に使われたとみられる刃物が置かれていました。
- 死亡時期: 親子4人が亡くなる数日前には、すでに息を引き取っていたとみられています。
ここで一つの仮説が浮かび上がります。
「お母さんは、練馬のマンションで男性を殺害した後、西東京の自宅に戻り、子どもたちを道連れにしたのではないか」
という戦慄のシナリオです。
「手紙」が物語る二人の関係性
36歳のお母さんと、27歳の中窪さん。
一見、接点がないように思える二人ですが、お母さんの自宅からは中窪さんとやり取りをしていた
「手紙」
が見つかりました。
現代ではLINEやメールが当たり前ですが、あえて手間のかかる
「手紙」
を交わしていた。
そこには、SNSでは語れない、二人だけの深い悩みや、逃れられない感情が綴られていたのかもしれません。
警察は、この二人の間に何らかのトラブルがあったとみて、中窪さんの事件についても
「殺人容疑」
で捜査を開始しました。

私たちがこの事件から考えるべきこと
今回の事件は、単なる
「無理心中」
という言葉では片付けられない、深い闇を抱えています。
- なぜ、3人の子どもを抱える母親が「別宅」を必要としたのか?
- なぜ、27歳の若者が命を奪われなければならなかったのか?
- そして、なぜ何の罪もない子どもたちが犠牲になったのか?
私たちアラ還世代から見れば、30代のお母さんも20代の男性も、まだまだこれからの未来がある若者です。
もし、誰か一人でも彼女の
「二重生活」
の苦しみに気づき、手を差し伸べることができていたら……。
そう思わずにはいられません。
まとめ!絡み合った糸を解くために
今回の凄惨な事件について、現時点で判明している事実をまとめます。
- 西東京市の自宅で、親子4人の遺体発見(無理心中の疑い)。
- 練馬区の別宅で、知人男性(27)の遺体発見(十数か所の刺し傷)。
- 母親が別のマンションを契約しており、男性とは手紙のやり取りがあった。
- 警察は、二つの事件が地続きであるとして、殺人事件の容疑で関連を捜査中。
事件の真相は、亡くなったお母さんの心の中にしかありません。
しかし、残された私たちは、こうした悲劇を二度と繰り返さないために、社会の中に潜む
「孤独」
や
「SOS」
に、もっと敏感にならなければならないのではないでしょうか。
亡くなられた5名の方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。