還暦を迎え、人生の後半戦に突入したアラ還おやじです。
最近、ふと日本の伝統文化に興味を持つようになりました。
特に、古くから人々の暮らしに深く根付いてきた「畳」に魅了されています。
畳はただの床材ではありません。
1300年の歴史を持つ畳は、座の文化を生み出し、日本の美意識を育んできたのです。
今回は、古都京都で受け継がれる畳づくりの技と、茶道における畳の役割について、アラ還おやじの目線で語ってみたいと思います。
古都が生んだ畳文化
かつて都が置かれた京都は、畳文化の発祥地と言っても過言ではありません。
古文書には約1300年前から畳の存在が記されており、鎌倉時代には宮中の貴族も日常的に使用していたそうです。
京都には、1752年創業という老舗の畳屋があります。
なんと、天皇陛下のための特別な畳「玉座」を作るという由緒あるお店です。
伝統的な技法を受け継ぎながら、現代の生活様式にも適した畳を生み出している姿は、アラおやじとしても感銘を受けました。
受け継がれる畳づくりの技
859年創業の老舗畳屋「高室畳店」の六代目である高室さん。
高室さんによると、京都では常に畳の需要があり、今も昔ながらの手縫いで畳を作っているとのことです。
畳は、わらを圧縮して作る「畳床」、い草の茎で編む「畳表」、「畳縁」の三つのパーツから構成されています。
高室畳店では、それぞれの専門業者から材料を仕入れ、部屋の寸法に合わせて丁寧に仕上げていくそうです。
角が揃い、表面が平らな美しい畳は、代々受け継がれてきた職人の技によって生み出されています。
高室さんのような職人の存在こそが、日本の伝統文化を守っていく原動力なのだと実感しました。
茶道の所作と畳
畳が育んだ座の文化の代表格といえば、やはり茶道でしょう。
茶室での所作では、畳の縁や目が重要な基準となります。
例えば、畳の縁の延長線上に膝を揃えて座り、釜を置く敷板の位置は縁から16目に合わせます。
さらに、左の縁から7つ目に釜を置き、周りの道具を置く場所も畳の目が基準となります。
茶道の作法では、敷居や畳の縁を踏まないこと、すり足で歩くことなど、畳の上での所作にも決まりがあります。
こうした細部にまでこだわった作法こそが、茶道の奥深さであり、日本の美意識の表れと言えるでしょう。
まとめ
アラ還おやじにとって、畳は単なる床材ではなく、日本の歴史と文化を肌で感じられる存在です。
古都京都で受け継がれる畳づくりの技や、茶道における畳の役割を知ることで、日本の伝統文化に対する理解が深まりました。
還暦を過ぎた今だからこそ、改めて日本の伝統文化の大切さを実感しています。
これからも、畳をはじめとする日本の伝統文化について学び、後世に伝えていきたいと考えています。