自民党総裁選に出馬した河野行政・規制改革相による原子力発電所の使用済み核燃料を再処理して燃料として使う「核燃料サイクル」への見解。
この見解が、青森県内の関係者に、波紋を広げているようです。
河野行政・規制改革相は、11日に
「なるべく早く手じまいすべきだ」
と発言しています。
この発言に対して、関係者からは
「不用意だ」
などと反発する声が上がりました。
青森県六ヶ所村では、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場など核燃料サイクルの関連施設が立地しています。
その施設があることで、多くの雇用を生み出しているのが実情です。
六ヶ所村の戸田衛村長は、13日に新聞の取材に応じて、
「発言の内容を確認したい。どういうニュアンスで取り組むのか、ちょっとわからない」
と困惑していたと言うことです。
出馬予定の小選挙区に、六ヶ所村が含まれる自民党の江渡聡徳衆院議員。
江渡聡徳衆院議員は、12日に青森市内で行われた事務所開きの後、河野行政・規制改革相の発言に、
「いいわけがない。何を言っているのか」
と怒りをあらわにしていました。
衆院選が間近に迫ってといるわけです。
そんな中、自民党県連は、発言に神経をとがらせてい、別の関係者も
「勉強不足で不用意だ」
と強い不快感を示していました。
その上で、
「地域住民を巻き込んで慎重に議論すべきだ」
と注文を付けました。
河野行政・規制改革相は、その発言で
「将来展望を描けるように国は責任を持たなければならない」
とも強調し、拙速には進めないと言う考えも示しています。
これに対して、日本原燃は、総裁選の行方を注視するとしています。