岸田文雄首相が率いる岸田内閣の支持率が、最近の世論調査で上昇傾向にあります。
しかし、依然として20%台という低い水準にとどまっています。
岸田内閣の支持率が上昇した理由とは何でしょうか?
また、今後の課題は何でしょうか?
政治資金問題への対応が評価される
岸田内閣の支持率が上昇した一つの理由は、政治資金問題への対応が評価されたことです。
岸田首相は自身が所属していた安倍派を解散し、政治刷新の姿勢をアピールしました。
また、自民党政治刷新本部の中間とりまとめに賛同し、政治資金規正法の改正や政治団体の廃止などの方針を支持しました。
さらに、安倍派幹部の裏金問題に関して、検察の立件見送り方針に対して処分を求める声が高まりました。
岸田首相はこの問題について、厳正に対処すると表明しました。
これらの対応は、政治資金問題に対する国民の不信感や不満を和らげる効果があったと考えられます。
能登半島地震への迅速な対応が評価される
岸田内閣の支持率が上昇したもう一つの理由は、能登半島地震への迅速な対応が評価されたことです。
岸田首相は地震発生の翌日に現地視察を行い、被災者や自治体と対話しました。
また、災害対策本部を設置し、復旧支援を指示しました。
さらに、災害救助法の適用や予備費の支出を決定しました。
これらの対応は被災地の状況を把握し、迅速に支援を行うという岸田首相の姿勢を示しました。
また、被災者や自治体の要望に応えるという岸田首相の誠実さを示しました。
これらの対応は被災地のみならず、全国の国民からの評価を得たと考えられます。
支持率上昇にもかかわらず、依然として低い水準にある
岸田内閣の支持率は、政治資金問題や能登半島地震への対応が評価されて上昇したという事実は評価すべきです。
しかし、支持率は依然として危機的水準であり、安定的な政権運営には不十分です。
岸田内閣の支持率が低いままの理由とは何でしょうか?
一つの理由は、政策面での目玉やビジョンが不明確であることです。
岸田首相は経済政策や外交政策、コロナ対策などについて、具体的な施策や目標を示していません。
また、前任の菅内閣が推進していたデジタル庁や総合戦略室などの改革についても、継続するか否かの明確な方針を示していません。
これらのことは国民にとって、岸田内閣の政策の方向性や将来像が見えないという印象を与えています。
もう一つの理由は、野党や世論との対話や説明が不十分であることです。
岸田首相は国会での質疑応答や記者会見などの機会に、自らの考えや判断を十分に説明していません。
また、野党との協議や合意もほとんど行っていません。
これらのことは国民にとって、岸田内閣の政策の根拠や合理性が分からないという印象を与えています。
まとめ
岸田内閣の支持率が上昇した理由と今後の課題について解説しました。
岸田内閣の支持率は、政治資金問題や能登半島地震への対応が評価されて上昇したという事実は評価すべきです。
しかし、支持率は依然として危機的水準であり、政策や対話の強化が求められます。
岸田首相は今年9月の自民党総裁選や来年の衆院選に向けて、内閣の信頼回復に努める必要があります。
Xでの岸田内閣の支持率が上昇への反応
岸田内閣の支持率上昇?21%?はっ?何処で上がってる?79%は不支持だよね?上がったってわざわざ報道することではないよ。恥の上塗りになってるだけだ。
— ako (@eba000350898) January 28, 2024