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モットモ爺とは?長崎の奇祭で子どもたちを泣かせる伝統行事の意味と歴史

※画像はFNNプライムラインから引用

モットモ爺とは、長崎市手熊(てぐま)地区に古くから伝わる節分行事「モットモ」に登場する鬼のような姿をした男性のことです。

子どもたちを追いかけて泣かせることで、福を呼び込むとされています。

国の無形民俗文化財に選択されている伝統行事で、毎年2月2日に行われます。

モットモ爺の起源と意味

モットモ爺の起源

モットモ爺の起源は、江戸時代にさかのぼります。

当時、手熊地区では、節分の日に「モットモ」という餅を作り、家々に配っていました。

この餅は、豊作や無病息災を願う縁起物でした。

しかし、ある年、餅が不足してしまい、配れなかった家が出てしまいました。

その家の主人は、怒って餅を作っている人たちに詰め寄りましたが、逆に追い払われてしまいました。

そのとき、主人は「モットモ、モットモ」と叫びながら、餅を作っている人たちを追いかけました。

その様子が、鬼が人間を追いかけるように見えたことから、この行事が始まったと言われています。

モットモ爺の意味

モットモ爺の意味は、餅を作っている人たちを追いかけるという行為にあります。

この行為は、鬼が邪気を払うという意味があります。

また、子どもたちを泣かせることで、泣き声が天に届いて神様に願いが届くという意味もあります。

さらに、子どもたちが泣くことで、成長や健康を促すという意味もあります。

モットモ爺は、子どもたちにとっては恐ろしい存在ですが、実は福をもたらす存在なのです。

モットモ爺の姿と仮面

モットモ爺の姿

モットモ爺の姿は、鬼のように見えますが実は人間です。

モットモ爺になるのは、手熊地区の男性の中でその年に節目を迎える人たちです。

例えば、還暦や古希などの年齢や結婚や出産などの家庭の事情です。

モットモ爺になることは、地域の名誉とされています。

モットモ爺の仮面

モットモ爺の仮面は、木や紙で作られています。

仮面には、鬼のような角や牙、髭や眉毛などがついています。

仮面の色は、赤や青、黒などがあります。

仮面の表情は、怒っているように見えますが、実は笑っていると言われています。

仮面の裏には、モットモ爺になる人の名前や年齢、願い事などが書かれています。

仮面は、毎年新しく作られます。

モットモ爺の行事と流れ

モットモ爺の行事は、毎年2月2日の午後3時から始まります。

まず、モットモ爺になる人たちは、手熊地区の中心にある手熊神社に集まります。

そこで、神主による祈祷や神事が行われます。

その後、モットモ爺たちは、仮面と白い着物を身につけて地区内を練り歩きます。

途中、子どもたちや見物人に向かって、「モットモ、モットモ」と叫びながら、餅やお菓子を投げます。

子どもたちは、モットモ爺に追いかけられて泣きながら逃げます。

モットモ爺たちは、子どもたちを泣かせることで福を呼び込むと信じています。

モットモ爺の行事は、午後6時頃に終わります。

モットモ爺たちは、再び手熊神社に戻ります。

そこで、仮面を外して神前に供えます。

仮面は、その後、神社の境内にある火床で焼かれます。

これは、仮面に込められた願い事が神様に届くという意味があります。

モットモ爺たちは、仮面を焼いた後、地区内の会館で慰労会を開きます。

そこで、モットモ爺たちは、仲間や家族と楽しく食事や酒を楽しみます。

モットモ爺になったことで、一回り成長したと感じるのです。

モットモ爺の魅力と今後

モットモ爺は、長崎市手熊地区の伝統行事です。

この行事は、地域の人々の絆や文化を守るとともに、子どもたちにとっては勇気や健康を育むという意味があります。

モットモ爺は、国の無形民俗文化財に選択されていて全国的にも注目されています。

しかし、モットモ爺にも課題があります。

一つは、モットモ爺になる人の減少です。

手熊地区は、人口が減少し、高齢化が進んでいます。

そのため、モットモ爺になる人が少なくなっています。

また、モットモ爺になる人の負担も大きいです。

仮面や着物の費用や、行事の準備や参加には時間や労力がかかります。

モットモ爺になる人は、仕事や家から離れることができるかどうかも問題です。

モットモ爺になるには、行事の前日から当日まで地区内に泊まる必要があります。

その間、仕事や家族の世話をすることができません。

また、モットモ爺になる人は、地区の人々から尊敬されるとともに厳しい規律に従わなければなりません。

例えば、酒やタバコを控えたり、不浄なものに触れないようにしたり、他のモットモ爺と仲良くしたりすることが求められます。

モットモ爺になることは、地域の伝統を守るという名誉ある役割ですが同時に大きな責任と犠牲も伴うのです。

Xでのモットモ爺への反応

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